帯農高と北森カレッジ　３０日締結式　教育連携へ協定　教職員相互派遣や生徒交流等

（道・道教委 2024-01-26付）

　帯広農業高校（佐藤裕二校長）と北の森づくり専門学院（北森カレッジ、土屋禎治学院長）は、地域の森林づくりを支える担い手を育成するため、教育連携に関する協定を締結する。両校が持つ特性を最大限に活用し、それぞれが実施する研修への教職員の相互派遣や生徒同士の交流、スマート林業の出張講義などを展開。協定締結式は、３０日に道庁本庁舎で挙行する予定。

　帯広農業高森林科学科は、ＩＣＴの新技術を活用し、林業の効率化・省力化を図る「スマート農業林業教育」を推進。人工林の林齢構成に偏りがある山林の課題を探究し、スマート林業技術を用いて解決するプロジェクトを進めている。

　プロジェクトでは、森林内の区画づくりや森林資源の調査、幼齢林の保育などの取組を推進。４ヵ国の衛星を利用したＧＮＳＳ測量や航空・地上レーダーの計測など、スマート林業学習にも取り組んでいる。

　また、産業界の新しい技術を習得し、柔軟に対応できる人材を育成することをねらいに現場体験学習を行っているほか、学校と企業が一緒になって長い期間で知識・技術・技能に触れ生徒を育成する「デュアルシステム」を活用した職業教育も進めている。

　協定は、道内の少子化が進む中、林業の担い手不足の深刻化が懸念されていることから、両校が相互に連携・協力しながら、それぞれが持つ特性を最大限活用し、地域の森林づくりを担う優秀な生徒の育成につなげるもの。

　連携協定では、両校が実施する研修への教職員の相互派遣、帯広農業高の生徒に対する北森カレッジの生徒による指導助言、北森カレッジによる帯広農業高への出張講義などを想定している。

　協定式は、３０日午前１０時３０分から道庁本庁舎で挙行。佐藤校長と土屋学院長が出席し、協定書に調印する予定。

(道・道教委 2024-01-26付)