日高振興局 高校生応援PJ始動 生徒のアイデア 政策に 地域に戻り活躍する人材へ(道・道教委 2024-01-26付)
日高振興局高校生応援プロジェクト
【苫小牧発】日高振興局は、管内の人手不足解消に向け「ナナイロひだか高校生応援プロジェクト」をスタートした。高校生に地元を知り、郷土愛を育んでもらい、将来地元の担い手になってもらおうというもの。本年度は静内高校の生徒8人が「日高山脈襟裳国定公園の国立公園化を契機とした日高管内への誘客」をテーマに3月まで4回のワークショップを実施。提案書をまとめ、日高振興局長や日高教育局長にプレゼンテーションを行う。
同振興局は、管内の人手不足解消に向け、本年度から「人材の育成・確保」を重点施策に位置付け、取組を推進。人材育成策では、取組の一つとして「若者の意見が政策に反映される環境づくり」を掲げている。
ナナイロひだか高校生応援プロジェクトは、高校生のアイデアを発信してもらうとともに、高校生が地元を知ることで郷土愛を育み、進学で町を離れても地元に戻り活躍したいと感じてもらえるような人材の育成・環流を目指しスタートしたもの。
本年度は、静内高の生徒8人が地域おこし協力隊2人と、日高振興局・日高教育局の若手職員2人ずつが3月まで4回のワークショップを実施。
今夏に国立公園化が見込まれている日高山脈襟裳国定公園について「国立公園化を契機とした日高管内への誘客」をテーマに議論し、アイデアをまとめることとした。
高校生や若手職員らのアイデアを道の政策に反映させる取組は「道内でも珍しい」(日高振興局)という。
19日に静内高で開かれた第1回ワークショップでは、日高振興局の粟田吏恵地域創生部長があいさつ。「本プロジェクトでは、未来を担う若者の意見を政策に反映させるとともに、学生のうちから地域を知り、進学等でまちを離れても地域に戻って活躍してくれる人材の育成を目指している」「皆さんのアイデアをできるだけ政策に反映していきたい。ぜひ自分の言葉で発信し、課題を解決する力を身に付けてほしい」と期待した。
続いて、事務局が日高地域の深刻な人口減少や人手不足、観光入込客数の推移などを説明。ワークショップについて①地域の魅力やお薦めスポットなどを出し合い②日高地域に人を呼び込む取組を企画・立案し③アイデアを発表する―の3本柱であることを伝えた。
また、引退馬の環境改善などで知られるYogibo Versailles Stable(株)の白井健一ゼネラルマネージャーが取組事例を紹介した。
最後に2グループに分かれワークショップを実施。日高と聞いて連想するものや、日高の魅力などについて率直に話し合った。
ワークショップは今後、2月8日に2回目、2月27日に3回目、3月13日に4回目を開催。年度内に提案書をまとめ、日高振興局長、日高教育局長、日高管内観光連盟会長に高校生がプレゼンテーションを行う予定。
(道・道教委 2024-01-26付)
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