教育推進会議　第１０期初会合　社会実装の視点　重視を　委員改選　新会長に中村委員

（道・道教委 2024-01-25付）

道教育推進会議

　道教育推進会議は２２日、札幌市内の北農健保会館で第１０期第１回会議を開いた。会長に中村栄作委員（北海道科学大幹事）を選出するなど委員を改選。中村会長は本道を取り巻く経済をはじめとする環境の変化を踏まえ「社会実装」の視点を重視する教育の必要性を説いた。

　会議は、本道の教育の振興に関する施策の推進を図る道教委の付属機関として設置。委員１２人が出席した。

　道教委の伊賀治康総務政策局長による開会あいさつに続き、会長に中村委員、副会長に篠原岳司委員（北海道大院教育学研究院准教授）を選任した。

　続いて道教委教育政策課の出分日向子教育政策課長が本道教育の現状を説明。児童生徒や教員を取り巻く状況、本年度からスタートした道教育推進計画の概要などを示した。

　引き続き出分教育政策課長が北海道教育推進計画における施策評価の見直し方法を説明。総合評価の基礎となる定量評価と定性評価を点数化して合計点で判定するほか、判定基準を４段階から５段階に改める方針を示した。

　最後に中村会長はラピダス社の道内進出や民間設備投資の大幅な上昇など本道を取り巻く環境の変化を踏まえ「社会実装」の視点を重視する教育の重要性を強調した。

　少子化に伴う学校数の減少や高校の小規模校化に対応するため、長期的な視点で思い切った取組も必要とし「広域分散な本道は地域差も大きく考えなくてはならない。皆さんの思いをぶつけ、良い会議にしてほしい」と活発な議論に期待を寄せた。

　次回会議は６月に開催。８月の文教委員会で示す予定の点検・評価報告書案に反映させる。

(道・道教委 2024-01-25付)