宗谷局など 1日防災学校研修会 子が自ら適切な行動を 活動成果や改善点を確認(道・道教委 2024-01-24付)
宗谷局 一日防災学校研修会
【稚内発】宗谷総合振興局と宗谷教育局は12日、管内1日防災学校研修会をハイブリッド形式で開催した。参加者が本年度の1日防災学校の活動を振り返るとともに、次年度の改善点等を市町村ごとにグループで協議。児童生徒が様々な自然災害に対応するための防災学校の在り方について考えた。
研修会は、学校や関係者が本年度の1日防災学校の取組を振り返り、成果と課題を交流。今後の1日防災学校の充実・発展を目的としたもの。振興局と教育局が共催し、昨年から開催している。
当日は、宗谷合同庁舎を主会場に、管内の教職員や自衛隊員ら98人が参加した。
はじめに、教育局の山﨑義一局長があいさつ。能登半島地震の被災者に哀悼の意を示した上で「防災学校を通して、子どもたちが災害時に自ら適切に動けるようにしていくことが重要」と述べ、研修会を通して、各校・各地域の防災に対する意識高揚に期待を寄せた。
研修の冒頭、教育局の松浦隆史教育支援課長が1日防災学校の実施状況を説明。引き続き、枝幸町立音標小学校、稚内市立潮見が丘中学校、浜頓別高校の代表者が、本年度に行った1日防災学校の内容を紹介した。
このあと、防災学校に協力する開発局稚内開発建設部や北海道電力ネットワーク(株)などが情報提供。その後、参加者が14のグループに分かれて、次年度以降の1日防災学校の方向性や実施内容などについて意見を交わした。
協議後の代表者による発表では「地域の防災意識を向上させていくために、地域を巻き込んだ活動にしていくべきでは」「小学校では、講話や座学より体験活動を重視した方がいいのでは」などの意見が出た。
最後に道教育大学の佐々木貴子名誉教授が「防災の視点を取り入れた学校教育」をテーマに講話した。
「減災や避難に関する内容だけではなく、被災することで地域の産業や自分たちの生活にどのような影響が及ぶのかを考えることが、教科等横断的な学習にもつながる」などと呼びかけた。
また「日頃の生活からあいさつなどのコミュニケーションを円滑に行えるようにすることで、災害時に他人に助けを求めたり、協力し合うことができるようになる」とし、日常生活から継続的に取り組んでいく重要性を説いた。
(道・道教委 2024-01-24付)
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