持ち味生かし活躍を　網走でミドルリーダー養成研修　道教大旭川・吉田氏が講話

（道・道教委 2024-01-23付）

　【網走発】道教委は９日、オホーツク合同庁舎でオホーツク管内ミドルリーダー養成研修を開いた。道教育大学旭川校の吉田昌広特任教授が「ミドルリーダーに期待すること」と題して講話。ミドルリーダーの目指す役割や必要な能力を解説し、持ち味を生かしてミドルリーダーが活躍することに期待を寄せた。

　研修は、ミドルリーダーの必要性や役割についての共通理解を図り、組織マネジメントの在り方などの研修を通じて、ワーク・ライフ・バランスに配慮しながら学校運営に主体的に関わり、同僚教員と協働して教育活動を改善・充実できる資質や能力の向上に資することが目的。特に「女性活躍推進法に基づく特定事業主行動計画」に基づき、女性教諭のキャリアアップへの意欲の醸成やスキルアップを図ることとしている。

　オホーツク管内教育委員会協議会教育長部会と管内校長会が共催で、オホーツク教育局主管。管内の小中高、義務教育・特別支援学校の教諭および主幹教諭約３０人が出席し、オンラインで約８０人が参加した。

　はじめに、オホーツク局の桑原知己局長があいさつ。「研修が実り多いものとなるよう祈念する」と話した。

　続いて、道教育大旭川校の吉田特任教授が「ミドルリーダーに期待すること」と題して講話。学校経営に求められていることとして、複雑化・多様化する教育課題への対応や、教員構成の変化への対応、学びの転換への対応を挙げ、まず危機感・必要感を持ってほしいと呼びかけた。

　また、教育重点目標を達成する教育活動の質の向上を目指し、持続性のある効率的な経営活動を推進するために、ミドルリーダーの活躍が不可欠であるとした。

　ミドルリーダーの役割については、組織の中で教職経験や教育実践を踏まえた知見や力量、自分の持ち味等を生かして、学校のチーム化に貢献し、学校の課題解決に重要な役割を果たすことができる教職員であるとし、教職経験年数などで単純には決まらないと説明した。

　また、ミドルリーダーに求められるものとして、リーダー的・マネージャー的・メンター的な機能があるとし、その根本となる資質である問題発見・解決能力、プレゼンテーション力、コミュニケーション力、ファシリテーション力を身に付けてほしいとした。

　このあと、トラストコーチング認定シニアコーチの八十嶋聡子氏が「職場のコミュニケーション～やる気を高めるコーチング」と題して講話した。

(道・道教委 2024-01-23付)