オホーツク局 第1回教育長会議 管内の現状、課題確認 全国学力等調査結果など(道・道教委 2024-01-23付)
【網走発】オホーツク教育局は16日、オホーツク合同庁舎で第1回管内市町村教委教育長会議を開いた。各課担当者が所管事項について説明。学校経営指導訪問の実施状況や本年度の全国学力・学習状況調査結果、特別な支援が必要な児童生徒への指導・授業の在り方などについて情報共有した。
会議には、各市町村教委の教育長や教育局職員ら計25人が出席した。
桑原知己局長は開会あいさつで、能登半島地震による大きな被害について触れ「自然災害はいつどこで起こるか予測することが困難。冬季休業期間が終わり学校が再開される時期であることから、いま一度災害に対する備えを確認し危機管理に万全を期してもらいたい」と求めた。
また「管内教育がより一層充実するよう本年度事業の振り返りや新年度に向けた準備など各市町村での取組を進めてもらいたい」と呼びかけた。
続いて、佐藤大義務教育指導監が学校経営指導訪問の実施状況について説明した。
学校改善に向けた管内全ての小・中学校、義務教育学校への訪問のほか、小・中の連携校や統廃合を迎える学校など、それぞれの教育政策に応じた指導助言などを行ってきたことを示した上で「残りの期間も教育委員会と連携しながら学校経営指導訪問を行っていきたい」と述べた。
教育支援課所管事項について、富岡尚平義務教育指導班主査と森田晃史教育支援係長が説明。
教育課程の適切な編成の在り方について、5年度当初において標準授業時数を大幅に上回っている学校は、来年度以降の編成について見直しを進めていくとともに、教育委員会にも教育課程編成の改善を行うために指導助言してもらうよう求めた。
つぎに、管内の全国学力・学習状況調査の結果について解説した。小・中学校共に各教科で全国・全道の平均正答率には届いていないものの、小学校の算数と中学校の国語・数学で全国との平均正答率の差が前年度に比べて縮まっていることを報告。
加えて「授業において、PC・タブレットなどのICT機器を使用したか」との質問に対して「ほぼ毎日」と回答した割合が、小・中学校とも全国と比べて10ポイント以上上回っていたことなどから、授業におけるICTの活用が進んでいることなどを伝えた。
また、特別支援教育の現状と今後の方向性について、本道では児童生徒数が減少している一方で、特別な支援を必要とする児童生徒は増加している現状を示した。
その上で、一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導を行うために、通常学級↓通級↓特別支援学級の段階的な学びの場の決定をきめ細かに行うことが必要であることなどを強調した。
このほか、部活動の地域移行に係る研修事業について、22~24日に置戸町教委の平野毅教育長らが道外を含む先進地域への視察を行い、2月27日に視察内容をもとにした研修会を実施することを報告した。
最後に、山平雅也企画総務課長が、本年度の道内および管内における学校職員の交通違反・事故発生状況などについて説明した。
(道・道教委 2024-01-23付)
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