道教委　職業体験リーフレット　デュアルシステム事例など　３つの観点で重要性を解説

（道・道教委 2024-01-22付）

　道教委は、キャリア教育に関するリーフレット「就業体験活動の充実～長期のインターンシップ、デュアルシステム」を発行した。長期間のインターンシップや学校と企業が一緒に生徒を育成する職業教育「デュアルシステム」の実践例を紹介。長期間のインターンシップの調査研究結果など三つの観点でその意義や重要性を解説している。

　道教委の４年度インターンシップ状況等調査結果によると、４年度にインターンシップを体験した生徒の実施日数別割合は、１～３日間が９５・６％、４日以上が４・４％。また、国立教育政策研究所生徒指導研究センターがまとめた「職業教育・インターンシップに関する調査研究報告書」では「実施日数が長く、かつ開始年度が早いほど進路指導上の効果が高く、事業所側も効果を上げるためには長期化が望ましいと考えている」と示されている。

　これらを受け、リーフレットでは、インターンシップやデュアルシステムの意義や重要性について①調査研究結果（長期間のインターンシップの効果）②高校学習指導要領による取り扱い③取組実践校の声等―の三つの観点で解説。標茶高校２年生と函館工業高校定時制４年生に対して行ったインターンシップの事例や、デュアルシステムを活用した静内農業高校、鵡川高校、旭川工業高校の実践を紹介している。

　このほか「長期の就業体験活動における教育課程上の位置付け」や「学校外において企業等が用意したプログラムを就業体験活動等に単位認定する場合に必要なこと」などに関するＱ＆Ａを掲載している。

　道教委は、リーフレットが各学校における効果的な就業体験活動の実施につながるよう期待している。

(道・道教委 2024-01-22付)