道農政部　食育推進優良活動表彰　３団体１個人に栄誉　芽室町の北明やまざと幼など

（道・道教委 2024-01-19付）

　道農政部は１７日、第１０回道食育推進優良活動表彰の受賞者を発表した。芽室町の北明やまざと幼稚園など３団体１個人が受賞。表彰式は、１月中に各関係総合振興局で執り行われる。

　表彰は、平成２６年度に創設。道民の食育に対する関心を高め、道内の食育推進活動を促進するため、食育の活動を積極的に行い、道内における食育の推進に貢献している個人または団体を表彰している。

　本年度は、北明やまざと幼稚園のほか、函館市のカドウフーズ（株）、釧路短期大学生活科学科の髙橋未佳講師、当麻町の３団体１個人が受賞した。

　北明やまざと幼稚園は、食の教育「やまざと食農プロジェクト」を通して、地元基幹産業を知り、地元に根差した人間形成の基礎を培う取組を推進。動物を飼育し、排せつ物から作った堆肥を畑にまき、作物を収穫し、食べて後片付けするという一連の循環を幼児に体験させる食育活動が高く評価された。

　カドウフーズは、地域の子どもたちや高校生などを対象に、規格外などの未利用野菜を活用した商品の製造工程の見学や商品の共同開発に着手。学生と共に食品破棄の現状を調査し、それが商品になることを五感で体験してもらう取組が高く評価された。

　髙橋講師は、エゾシカの伝道師として、道内のエゾシカの現状やエゾシカ肉の調理方法などを伝える活動を実施。エゾシカの食文化の定着に向けた多くの活動が高く評価された。

　当麻町は、未来を創造する当麻の子どもたちに農業や食育の体験機会を提供する「田んぼの学校」を設置・運営。関係者が連携・協力し、地域を挙げて小中学生に田植えと稲刈りを体験させ、それを給食に使う食育活動が高く評価された。

　１月中に各関係総合振興局で表彰式を挙行。２月５日午後２時から、オンラインで事例発表会を実施し、優れた事例の取組発表と質疑・講評に加え、各地の表彰式の様子を報告する。

(道・道教委 2024-01-19付)