留萌・宗谷 11校が成果発表 遠別農高が最優秀賞 ゼロカーボン有機農業等題材に
(道・道教委 2024-01-19付)

探求チャレンジ留萌・宗谷
探求チャレンジ留萌・宗谷

 【稚内発】宗谷教育局と留萌教育局は昨年12月中旬、道教委のS―TEAM教育推進事業・探究チャレンジ留萌・宗谷をオンラインで開催した。留萌・宗谷管内の11校が総合的な探究の時間や課題研究などで取り組んだ探究活動の成果を発表。審査の結果、ゼロカーボン有機農業とプラスチック問題を組み合わせた研究を行う遠別農業高校が最優秀賞に輝いた。

 この日、留萌管内5校、宗谷管内6校が総合的な探究の時間や課題研究などで取り組んだ探究活動の成果を発表。最優秀賞に輝いた遠別農業高では「農業高校生が着目したゼロカーボン有機農業とプラスチック問題への取り組み~打ち上げられた海藻の活用」をテーマに、海藻が二酸化炭素を吸収することに着目し、ゼロカーボン有機農業とプラスチック問題を組み合わせた研究に取り組んだ。

 同校の生徒は土壌のみや土壌とプラスチック、土壌と海藻、土壌とプラスチックと海藻の入ったプランターでホウレンソウの発芽率や生育スピードを比較する実験に取り組んだことを説明。実験の結果、発芽数に大差がないことからプラスチックや海藻によって植物の発芽が阻害されないことを報告した。

 海洋プラスチックを土壌に混ぜることや海藻を活用することで、環境保全、地域社会や持続可能な未来の構築に貢献することが期待されることに触れたほか、今後の課題として「効率的にプラスチックを粉末化する方法を確立すること」「植物の生育を阻害しないプラスチックおよび海藻の量などを検討するため、継続的な実験、観察、分析を続けること」を挙げた。

 同校は2月1日に札幌市内で開催予定の探究チャレンジ・ジャパンに出場する。

(道・道教委 2024-01-19付)

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