道教委 第2回学校力向上全道協 包括的な学校改善へ 中核校3校長が実践発表(道・道教委 2024-01-19付)
道教委は16日、オンラインで5年度第2回学校力向上に関する総合実践事業全道協議会を開いた。事業指定地域中核校の岩見沢市立東光中学校の河村克也校長、北見市立三輪小学校の秋山康則校長、旭川市立大有小学校の佐藤潤一校長の3人が自校の学校改善に向けた校長の取組等について実践発表。参加者は、包括的な学校改善に向けた校長の役割や指定地域における今後の取組などについて理解を深めた。
全道協議会は、包括的な学校改善の方策等に関する協議等を行い、事業の実施上の課題や取組状況、成果などの情報を共有して全道の小・中学校の学校力向上につなげることがねらい。
第2回全道協議会には、指定地域の中核校および指定校の校長や指定地域を所管する教育委員会職員、教育局義務教育指導監、教育支援課長ら約190人が参加した。
開会に当たり、義務教育課の遠藤直俊課長があいさつ。各指定地域の学校・教育委員会において、1年の取組を振り返り、その成果を確認するとともに、事業の一層の充実に向けてあらためて見直しを図っていく必要性を示した。
その上で「全道協議会の成果を各指定地域における取組の充実につなげていただき、本道の学校教育のフロントランナーとして様々な課題にチャレンジするとともに、組織的な取組のプロセスや戦略的な取組などの成果を発信してほしい」と期待した。
続いて、東光中の河村校長、三輪小の秋山校長、大有小の佐藤校長がそれぞれ学校改善に向けた校長の取組や今後の学校の姿、校長のマネジメントなどについて実践発表した。
河村校長は、東光中と岩見沢小学校、東小学校で構成するコミュニティ・エリアによる小中連携の取組を紹介。ICTを活用した教育の充実に向け、理科加配教員による1人1台端末を活用した授業改善を図っていることや、働き方改革の充実を目指して、学校と保護者をつなぐコミュニケーションツール「tetoru」の導入を進めていることなどを伝えた。
秋山校長は、包括的な学校改善に向けた取組を報告。改善の一歩を見取る取組として行っている「校長メモ」や、個の良さを全体へ広げる取組として、職員室前にスライド資料を随時提示し、自身の描くビジョンを教職員にフィードバックしている実践などを紹介した。
佐藤校長は、自校における教育DXの取組を紹介。ICTを効果的に活用し、教職員の業務効率向上と勤務時間縮減につなげているほか、児童が主体となる学習活動を展開するなど、ICTの活用を通して授業改革につなげていることなどを報告した。
続いて、学校力アドバイザーを務めるほっかいどう学推進フォーラムの新保元康理事長と道教育大学旭川校の吉田昌広特任教授を交えて座談会を実施。それぞれの実践発表をもとに「取組を推進するために、校長としてどのようなビジョンを持ち、手だてを講じてきたか」「これからの学校の姿をどう描いていくか」などを話題に意見を交わした。
このあと、24グループに分かれ、包括的な学校改善に向けた校長等の役割について協議したほか、指定地域における取組について確認し合った。
(道・道教委 2024-01-19付)
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