１人１台端末活用能力等向上研修会　自校の課題解決へ研鑚　根室局　道外視察報告など

（道・道教委 2024-01-17付）

根室局１人１台端末活用能力向上研修会

　【釧路発】根室教育局は昨年１２月中旬、１人１台端末活用能力・授業力向上研修会を標津町で開いた。管内の高校・特別支援学校の授業改善担当教諭とＩＣＴ活用担当教諭の１３人が参加。授業視察や研究協議を通して、ＩＣＴ活用能力と授業力向上を図るとともに、中学生のＩＣＴ活用の取組状況を把握し、自校の課題解決策を見いだすために研鑚に努めた。

　研修会は、令和の日本型学校教育の構築に向けたＩＣＴの活用に関する基本的な考え方を踏まえ、主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善・１人１台端末によるＩＣＴ活用能力を向上させ各校の授業力向上が目的。管内の高校・特別支援学校の授業改善担当教諭やＩＣＴ活用担当教諭を対象としている。

　はじめに、標津中学校で同校の一條勇太教諭の授業を視察。中学校の１人１台端末の活用の現状を把握するとともに「主体的・対話的で深い学びの実現に向けて、１人１台端末の積極的な活用などの授業改善の工夫」などをテーマとして研究協議を行った。

　引き続き標津高校に会場を変え、文部科学省リーディングＤＸ事業の指定校である岡山県立林野高校への道外視察報告を行った。

　このあと「１人１台端末を積極的に活用した授業改善」をテーマに研究協議を実施。主体的・対話的で深い学びの実現に向けた１人１台端末を積極的に活用した授業改善の方策等について、参加者から「ＩＣＴ活用マニュアルづくり」「ＩＣＴ活用に向けた３年間のシラバスの作成」「１人１台端末を活用した協働的な学びのフォーマットの作成」など自校の実態を踏まえるとともに、授業改善に向けた具体的な方策を共有した。

　研究協議ではジャムボードを活用。参加者は授業視察で気付いた点や他校の取組等について共有し、真剣なまなざしで活発な研究協議を進めていった。

　最後に根室局高校教育指導班の及川剛志主任指導主事が総括。Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０の到来など予測困難な時代を生きていく子どもたちを主語とした学習指導要領の趣旨を踏まえ「これから生きる子どもたちにとって必要不可欠なツールであるＩＣＴを活用した授業改善を不断に図ることを求める」と参加者に呼びかけた。

(道・道教委 2024-01-17付)