道教委　全道各地で探究チャレンジ　石狩３８校が研究成果披露　札幌国際情報高など ３校が全道へ　ファッションや群集移動等

（道・道教委 2024-01-15付）

探究チャレンジ石狩

　道教委Ｓ―ＴＥＡＭ教育推進事業「探究チャレンジ石狩」が昨年１２月中旬の３日間、オンラインで開かれた。管内道立高校３８校の代表生徒が総合的な探究の時間や課題研究などの成果を発表。審査の結果、札幌国際情報高校など３校が２月１日に開かれる全道成果発表会に管内代表として出場する。

　高校生が取り組んだ探究活動の成果を発表・交流し、生徒の情報活用能力や問題発見・解決力を育むとともに、新たな探究に結び付けることで、生涯にわたって学び続ける資質・能力を育成するもの。

　全道１０地域で成果発表会を開催。優秀な成績を収めた学校は、２月１日に開かれる探究チャレンジ・ジャパンに管内代表として出場する。

　探究チャレンジ石狩には、道立高校３８校が出場。初日には、１３校がプレゼンテーションソフトを活用しオンラインで探究活動の成果を披露した。

　先陣を切った当別高校は、町内の飲食店と協働し、地産地消や原価計算に基づいたメニュー開発の成果を発表。食材を全て地元産にすることで「輸送に係るＣＯ２の削減」「輸送業界の働き方改革」「新鮮な食材を使用することによる食味向上」につながるなどと説明した。

　質疑応答で、店舗に与えた影響などを問われると、生徒たちは「飲食店経営者にＣＯ２削減の観点を伝えるなど、環境問題を考えてもらうきっかけにつながった」などと紹介した。

　審査の結果、札幌国際情報高、札幌東高、札幌英藍高の３校が探究チャレンジ・ジャパンに進んだ。

　管内代表３校の発表概要はつぎのとおり。

【札幌国際情報高】

▼テーマ＝みんなに優しいファッションをつくるには

▽内容＝ファストファッション業界における労働・自然環境問題を受けて、労働者と環境、消費者の全てに優しいファッションづくりをするために必要なことを考察する

【札幌東高】

▼テーマ＝群集の移動を効率よく行う為には

▽内容＝大規模イベントで発生する混雑を軽減させ、群集事故の解消策を考察する

【札幌英藍高】

▼テーマ＝ハムスターの可能性

▽内容＝ハムスターの運動能力を生かして、回し車で発電する方法を探究する

(道・道教委 2024-01-15付)