石狩局 働き方改革推進会議 推進校の先進事例共有 野幌高、当別高が実践発表(道・道教委 2024-01-12付)
石狩局 働き方改革推進会議
石狩教育局は昨年12月中旬、札幌市内の第二水産ビルで管内学校における働き方改革推進会議および働き方改革推進事業中間報告会をハイブリッド開催した。働き方改革推進事業推進校の校長をはじめ、各市町村教委の教育長や管内校長・教頭会の代表ら22人が参加。情報共有や意見交換を行い、働き方改革のより一層の推進を図った。
教職員の時間外勤務等の縮減および学校の業務改善を図るための対策や取組状況の検証および取組の改善等について協議し、働き方改革の推進に資することを目的としている。
推進校におけるこれまでの取組や明らかになった課題と成果に係る発表の場を設け、取組の進捗状況を関係者間で確認し、必要な助言等を行うとともに、推進校以外の学校や地域への啓発と成果の普及につなげる。
はじめに、田中賢一局長があいさつ。「働き方改革の取組が推進され、時間外勤務はある程度改善された。質の高い取組が行われ、改善が進んでいるかを確認していきたい」と話した。
続いて、安栄智裕義務教育指導監が、管内小・中学校での働き方改革の取組を紹介した。管内各校では、変形労働時間等の現行制度の活用やICTを利用した分掌業務の効率化、小学校では担任の授業時数の平準化を実施しており、管内小中学校長会は管内全校の間で情報共有し、石狩局に情報提供していることを説明した。
つぎに、推進校の野幌高校の壽淺章洋校長と当別高校の保格秀規校長が、実践したことなどについてプレゼンテーションを行った。
壽淺校長は同校の教職員在校時間が9月末時点で、全道の月平均よりも11時間少なくなったことを紹介した。
また、野幌高校アクションプランのアンケート結果では、改善計画への肯定的な回答が多く、勤務時間縮減のために仕事の優先順位を工夫し、負担を軽減させられたことを説明した。壽淺校長は「授業改革がなぜ必要かを常に理解してもらうとともに、職員の声に耳を傾けて心理的安全性の確保を図るほか、職員一人ひとりが何をすべきか分かるようにベクトルを示して、学校運営を行っていきたい」と話した。
保格校長は「本年度はアセスメントと計画立案、できることから実行に移した」と話し、会議資料のデジタル化、朝の打ち合わせを月・木曜日のみに短縮したことなどを紹介した。
また、道教委の指定事業「道CLASSプロジェクト」の推進校として、町商工会と連携協定を締結。生徒への指導を外部の力も使いながら実施できることとなり「校内の教員だけではできない学びの場を創出できた」と話した。その一端として、探究活動での生徒のプレゼンテーションの際には、地域の人たちが生徒の発表に意見・助言を加えたことを紹介した。
推進校のプレゼン後は、意見交換や講評、助言を行い、管内の働き方改革の一層の推進に向けて、参加者に協力を求めた。
(道・道教委 2024-01-12付)
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