道教委 探究チャレンジジャパン 道内外から37校が参加 2月1日 北大で成果発表会(道・道教委 2024-01-25付)
道教委は、S―TEAM教育推進事業の成果発表会「探究チャレンジ・ジャパン」の参加校として高校・特別支援学校37校を決定した。高校生が1年間にわたって取り組んだ探究活動の成果をポスターセッション形式や口頭発表形式で発表。今回は、道内の高校・特別支援学校29校に加え、道外の高校8校が参加する。発表会は、2月1日午前10時から北海道大学学術交流館で開催し、道内参加校29校から優秀校6校を決定する。
道教委が前年度から3ヵ年計画で取り組んでいるS―TEAM教育推進事業の一環。高校・特別支援学校高等部等の生徒が取り組んだ探究活動の成果を発表・交流する機会を設け、言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力を育成するとともに、探究活動の成果を新たな探究に結び付け、生涯にわたって能動的に学び続ける資質・能力を育成することをねらっている。
事業の柱の一つ「探究チャレンジプロジェクト」では、道内10地域での成果発表会を経て代表に選出された15校が出場。
「“社会との共創”推進プロジェクト」では、地域の課題解決策を自治体に提言する「地域課題解決型」、企業との連携による「アントレプレナー教育型」、大学や研究機関と連携して最先端の研究成果を社会課題の解決に応用する「先端科学技術活用型」のほか、来年度実施する「探究チャレンジ・アジア」の足掛かりとして新設した地球規模の課題解決に向けた探究活動の成果を英語で発信する「グローバル型」を加えた4類型となっており、12校が出場する。
また、一般参加として札幌市立高校2校、口頭発表参加として道外の高校8校が参加する。
ポスターセッションでの発表審査を経て、道内出場校29校の中から優秀校を選定。表彰は①道知事賞②札幌市長賞③北海道大学賞④ニトリ賞⑤英語発表部門賞⑥ゼロカーボン探究賞―の計6賞を用意している。
当日の発表の一部は、ユーチューブでライブ配信する。視聴は2次元バーコードから。
2月1日の探究チャレンジ・ジャパンの参加校と発表テーマはつぎのとおり。
【探究チャレンジプロジェクト】
▼空知
▽滝川工業高=障がい者福祉分野における「アナログはかり用測定値通知装置」の活用
▼石狩
▽札幌東高=群集の移動を効率よく行う為には
▽札幌国際情報高=みんなに優しいファッションをつくるには
▽札幌英藍高=ハムスターの可能性
▼後志
▽小樽水産高=小樽のニホンザリガニを調べてみた
▼胆振・日高
▽登別明日中等教育=再犯者率の低下にむけて.被害者も加害者も取り残さないより安心安全な社会へ
▽静内農業高=3Dプリンターで作成した樹脂プレートによる裂蹄処置の検証
▼渡島・檜山
▽大野農業高=現代におけるマーケティングに関する研究~ふるさと納税100億円へのアプローチ
▼上川
▽旭川北高=服の地産地消
▽美瑛高=美瑛高「YouTube」プロジェクトで町の魅力を発信しよう
▼留萌・宗谷
▽遠別農業高=農業高校生が着目したゼロカーボン有機農業とプラスチック問題への取り組み~打ち上げられた海藻の活用
▼オホーツク
▽網走桂陽高=商店街復活~魅力ある街づくり
▽雄武高=ICTを利活用した雄武町PR活動の研究と評価
▼十勝
▽鹿追高=アートロード商店街のアート化
▼釧路・根室
▽標茶高=私たちの「普通」をアレルギーのある人達に
【“社会との共創”推進プロジェクト】
▼地域課題解決型
▽岩内高=おさかなくらぶ
▽伊達開来高=伊達レンジャー・みんなで助け合うまちづくり
▼グローバル型
▽札幌国際情報高=Real Open―mindedness in the Japanese Understanding of Religion
▽千歳高=Promotion of Education with a Gender Equality Perspective through “All Chitose”
▽釧路湖陵高=NO Disparity YES Equality==
▼アントレプレナー教育型
▽富良野緑峰高=高校生コンシェルジュ
▽帯広柏葉高=“ドリンクバー専門店”で十勝を盛り上げる=
▽釧路江南高=学校の机の問題を解決するために
▼科学技術活用型(特別支援学校課題探究活動型)
▽旭川高等支援=雪冷蔵・雪冷房にチャレンジ=~雪を夏まで残し活用する研究
▽札幌あいの里高等支援=学校貢献プロジェクト~堆肥作りと再生野菜の栽培・活用
▼科学技術活用型(学校活動型)
▽函館中部高=サンドイッチ法およびプラントボックス法によるマリーゴールドのアレロパシー活性の評価
▽旭川西高=糸状菌の菌種の違いによる生分解性プラスチックの分解能力の差について(第2報)
【一般参加】
▼市町村・私立高校
▽市立札幌旭丘高=ChatGPTの性能確認
▽市立札幌開成中等教育=環境に優しい日焼け止め
【口頭発表参加】
▼道外からの参加
▽福島県立福島高=マグネシウムとヨウ素を用いた二次電池の開発
▽東京都立竹早高=都心部・臨海地域地下鉄が既存バス路線に与える影響
▽神奈川県立横須賀高=藍染の抗菌効果の検証
▽岐阜県立関高=米粉で守る=人・食・環境
▽京都府立大江高=「未来につながる」地域創生活動
▽島根県立松江南高=アオコと風の関係性
▽高知県立大方高=寿し一貫PBL(Problem/Project Based Learning)を通して社会を変え、脳を鍛える
▽鹿児島県立国分高=霧島市の大逆転型コミュニティスクールの創出~導入率0%からの脱却
(道・道教委 2024-01-25付)
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