宗谷局 公立校長研修会 課題解決へ合意形成を 道教大院・北村特任教授が講話(道・道教委 2024-01-25付)
宗谷局管内校長研修会
【稚内発】宗谷教育局は16日、宗谷合同庁舎を主会場に第2回管内公立学校校長研修会を開催した。オンラインを含め管内小・中学校長約50人が参加。道教育大学教職大学院旭川キャンパスの北村善春特任教授の講話やCBTを活用した演習・協議を通じて、学校課題解決につながる管理職と教職員の連携力強化について理解を深めた。
研修会は、学校経営上の諸課題を的確に把握し、解決するための研修を通して、校長としての学校経営・管理能力の向上を図ることが目的。
開会に当たり宗谷局の山﨑義一局長があいさつ。「校長には、リーダーシップを発揮して、職場の心理的な安全を確保し、働きやすい職場環境を構築することが求められる。教職員それぞれの強みを生かし、教師の働きがいを高めていってほしい」と述べ、研修の成果に期待を寄せた。
宗谷校長会の藤田淳会長、宗谷教育研修センターの塩﨑由雄所長によるあいさつに続き、北村特任教授が進行役となり「人が育つ職場づくりに向けた管理職の働きかけ」をテーマにワークショップ形式で講話・演習を実施した。
北村特任教授は冒頭、学校課題の解決について「教職員の経験や発想を生かして、互いに支え合ったり学び合ったりする教職員集団となる必要がある。近年では特に、一人ひとりの教職員の思いや困り感を把握し、必要な指示や支援を行うほか、学校組織に関わる関係者間の関係づくりを推進することが期待されている」と述べた。
一方で「同じ状況に対峙したとしても、一人ひとりの認識によって解釈が異なる。ある人が解決したいと考える問題であっても、別の人には問題にさえ捉えていないことがある」とし、教職員と管理職が解決すべき課題の定義と合意形成に向けた情報共有を徹底する必要性を強調した。
演習は、道教育大が道教委、札幌市教委と開発を進めている管理職用のCBTを活用。参加者は10グループに分かれ、教員研修の受講奨励に関する管理職の関わりについて協議し、各教職員にとって最適な資質・能力向上につながるコミュニケーションの構築について理解を深めた。
北村特任教授は「教職員や関係者の力を発揮できるようにしながら、学び合う教職員集団を形成して対応する体制づくりをするためには、管理職やミドルリーダーのアセスメントとファシリテーションも強く期待されている」と呼びかけ、各校における校長のリーダーシップに期待を寄せた。
(道・道教委 2024-01-25付)
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