道教委　部活動地域移行説明会　持続可能な環境整備へ　川端学校教育局長が解説　十勝会場

（道・道教委 2024-03-05付）

部活動地域移行の説明川端局長

　【帯広発】道教委は１月から、１４管内の町村長に向けて、部活動の地域移行に関する説明および意見交換を行っている。２月２２日に開かれた十勝管内の町村会には川端香代子学校教育局長が出席し、国や道の動向や先進事例などを説明。子どもたちのスポーツ・文化芸術環境の持続可能な環境整備に向けて理解と協力を求めた。

　道教委は、子どもや地域住民が求める新たなスポーツ・文化芸術環境を構築するために、教育委員会と首長部局との密接な連携が必要とし、部活動の地域移行に係る説明・意見交換を行うこととした。

　町村会が主催する会議等で機会を設け、５月までに全管内での実施を予定している。

　２２日、帯広市内のとかちプラザで開かれた町村会には、道教委の川端局長、田口範人部活動改革推進課長、十勝教育局の新山知邦局長、多田博昭次長、瀬越義範教育支援課長が出席した。

　川端局長は、部活動の地域移行を「子どもたちのスポーツ・文化芸術環境の再構築」とし、学校を含めて地域で支える必要性を訴えた。

　取組の背景として、道内の中学校数や生徒数の推移、教職員の時間外在校等時間など、部活動に関わる現状を提示。４年度に実施した道民意識調査、道教委アンケート調査の結果から、生徒や保護者の部活動に対するニーズが多様化していることを示した。

　国のガイドラインや道教委の推進計画の概要から、７年度末までの３年間を改革推進期間としていることを示し「推進期間では何ができるかを考え、今後に向けた一歩を踏み出せたら」と訴えた。

　道教委の取組として、部活動の在り方検討支援アドバイザー派遣、ほっかいどう部活動・地域クラブ活動サポーターバンク、官民連携の取組「Ｄｏ―ＳＴＡＲＴ」を紹介。道内外の先進事例を踏まえ、首長部局との連携の必要性を説き、「地域の実情を丁寧に把握し、子どもたちのスポーツ・文化芸術環境の持続可能な環境を整えていきたい」と、理解と協力を求めた。

(道・道教委 2024-03-05付)