道研 6年度事業計画案 大学等との連携強化 31講座 課題解決型研修重視(道・道教委 2024-03-05付)
道立教育研究所の6年度事業計画案が明らかになった。プロジェクト研究においては、校内研修の企画・運営に関する研究など5点を設定するとともに、シンクタンク機能の発揮に向けて、道教委と大学等との連携を強化する計画。道内学校や教育委員会などを対象としたアンケートによる実態把握を進めた上で研究を進め、成果の普及・還元を目指す体制を整える。研修講座では、課題解決型研修を重視する方針。受講者一人ひとりが既存の手法や考え方を捉え直し、自らの教育実践を再構成・変革する契機とする。新年度は、管理職を対象とした研修のほか、教科指導や生徒指導などの研修を31講座開設する予定だ。
6年度のプロジェクト研究のコンセプトは「学校の教育活動に役立つ研究!」。テーマには①中学校技術・家庭(技術分野)におけるプログラミング研修教材の開発②「新たな教師の学びの姿」を実現する校内研修の企画・運営③初任段階教員の資質・能力の向上に向けた効果的な研修プログラム④北海道STEAMの推進⑤高校における「指導と評価の一体化」を踏まえた探究的な学習―の5点を据え、これらに関する研究を進める見込み。
研究の充実に向けては、シンクタンク機能の一層の発揮へプロジェクト研究の推進体制を検討するとともに、道内学校や教育委員会などを対象としたアンケートによる実態把握を進めた上で研究を推進。研究成果の普及・還元を目指す。
また、本庁担当者を含めたワーキンググループでの意見交換や、幹部を交えた仮称・教育研究推進会議での助言を通して施策との関連を図るなど、連携を強化する体制を構築。併せて、大学等との連携深化に向けて、仮称・教育政策研究会や仮称・教育研究フォーラムを開く計画だ。
一方、研修講座のコンセプトは前年度を継承し、「“新たな教師の学びの姿”を実現するための研修の推進を」。6年度の特色として、課題解決型研修を重視。受講者一人ひとりが既存の手法や考え方を捉え直し、自らの教育実践を再構成・変革する契機となるよう努める。
具体的には、学校管理職研修において探究省察型研修を導入。「これからの時代に求められる管理職の資質能力」では、遠隔型研修を受講後、8月下旬の4日間で集合型研修を開催。自らのものの見方・考え方の省察とともに、省察を通した学校組織マネジメントの検証を促す。その後、職場での実践を経て、12月上旬の遠隔型研修で交流・協議する予定となっている。
このほか、地域連携共同企画支援研修の後継事業として、地域研修サポート事業を展開。教育関係機関および団体等の依頼に応じて所員を派遣するもので、遠隔型・集合型いずれもに対応。学習指導や生徒指導、教科等専門教育などに関する研修講座における講義、協議、演習、助言などのサポートを行う。
戦略マネジメントゲームや3DCADなどのメニューをそろえた生徒実習システムについても、一部の工業系メニューの利用対象校を拡大する予定。
(道・道教委 2024-03-05付)
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