札幌市立小学校が一斉に卒業式　１９６校１万５３８７人　人生の主人公という誇りを

（札幌市 2024-03-25付）

札幌市立小卒業式

　札幌市立小学校の５年度卒業式が２１日に一斉に執り行われ、１９６校、１万５３８７人（５年１２月末現在）が６年間の思い出が詰まった学びやから巣立っていった。

　三里塚小学校（千葉一博校長）では、来賓、教職員、保護者が見守る中、６２人の６年生が体育館に入場。コロナ禍以降初めて、在校生として５年生全員が出席し、先輩たちを出迎えた。

　式では開式の言葉、国歌斉唱、校歌斉唱に続いて千葉校長が一人ひとりに卒業証書を手渡し旅立ちを祝福した。

　千葉校長があいさつ。「おめでとう」という言葉の語源に触れ「“芽出る”“芽が出る”ということはそれだけ成長したということであり、人生の中でステップを一つ上ったということ。皆さんはその芽をさらに大きく育てていくことになる」と話し「どんな花を咲かせるのか、私たちはそれが楽しみ」と期待。

　また、最後に一つ伝えたいことがあるとして「人のせいにしない人生を送ってほしい」と強調。自分の人生を歩んでいく中では、思いもよらない困難があることを伝え、物事がうまくいかなかったりする時に「人はどうしても弱気になり、その原因を自分ではない、誰かのせいにしてしまうことがある」「人のせいにすることは簡単だが、結局それでは何も解決したことにはならない」などと語った。

　千葉校長は「ぜひ皆さんには自分の人生という物語の主人公だという誇りを持ち、人生を堂々と進んでほしい」と述べ「同じ空の下、私たちはずっと皆さんのことを応援している。元気で！」と締めくくった。

　来賓を代表して同校ＰＴＡの斉藤博基会長がお祝いの言葉を贈り「皆さんには夢があると思うがその夢を追いかけていたら、必ず壁に当たる。簡単に手に入らないのが夢だが、家族の人たちは応援し続ける。何がっても諦めないということを皆さんの頭の隅に置いておいてほしい」と話した。

　式では、在校生と卒業生による呼びかけが行われ、５年生は卒業生との思い出を振り返り「未来に向かって歩んでください」とエールを。卒業生たちもこれまでの歩みをたどり「６年間、学んできたことを忘れず、夢と希望を持って卒業する」と前を向いた。５年生が「Ｂｅｌｉｅｖｅ」、卒業生が「旅立ちの日に」を合唱し別れを惜しんだ。

　この日、星友館中学校でも卒業式が執り行われた。

(札幌市 2024-03-25付)