次年度につなげたい自治的な活動賞　三角山小など７校に光　札幌市教委　人間尊重教育

（札幌市 2024-03-22付）

　札幌市教委は、人間尊重の教育推進事業における新たな取組として「次年度につなげたい自治的な活動」賞を決定した。ポジティブ賞やラブ賞、ユニーク賞など七つの賞を用意。子ども運営委員会による選考を経て、三角山小学校など７校が選ばれた。

　市教委は４年度、子ども一人ひとりが「自分が大切にされている」と実感できる学校づくりに向けた全市共通の合言葉としてさっぽろっ子宣言の策定に着手。各区代表の中学校生徒会役員らで構成する子ども運営委員会の協議や児童生徒へのアンケートなどによって「プラスのまほう」に決定した。

　各学校では「プラスのまほう」に込められた思いや願いの実現に向けて、児童生徒が主体的に学校づくりや社会に参画する「自治的な活動」を推進している。

　５年度は、各学校の多様な取組を全市に普及することを目的に「次年度につなげたい自治的な活動」賞を創設。各校が提出した取組報告書をもとに、子ども運営委員会の生徒が選考し、７校を受賞校に決定した。

　前向きな考えを持つことができる学校を表彰する「ポジティブ賞」に選ばれた三角山小は、９月の「子どもの命の大切さを見つめ直す月間」に合わせ、ポジティブな話題を投稿する「いいことボックス」の取組を開始。子ども運営委員会は「当たり前の中に良いことがあるということに気付ける、刺激や学びのある取組」と評価した。

　子ども運営委員会は、各受賞校の取組を紹介する動画を制作。市教委は、子どもが次年度の取組の参考にできるよう、各校に対し動画の周知を呼びかけている。

　各賞の受賞校はつぎのとおり。

▽ポジティブ賞＝三角山小

　前向きな考えを持つことができる活動をした学校。

▽ラブ賞＝太平南小

　友達を大切にする活動をした学校。

▽ユニーク賞＝陵北中

　個性を認め合うことを目指した活動をした学校。

▽スマイル賞＝平岸中

　笑顔が生まれ、みんなが幸せになる活動をした学校。

▽ちっきゅんゆっぽろおっほん賞＝伏見小

　環境・雪・読書に関わる活動をした学校。

▽手を取り合ったで賞＝真駒内桜山小

　校内で同じ目標に向かって、協力して活動した学校。

▽みんなで交流できたで賞＝藤の沢小

　地域の人などと交流する活動をした学校。

(札幌市 2024-03-22付)