道教委　７年度教員採用選考検査　社会人対象特別選考開始へ　期限付教員　勤務実績短縮

（道・道教委 2024-03-26付）

　道教委は２５日、７年度道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査（道採用希望者向け）の実施要領を公表した。教員免許未所有者を含む社会人を対象とする「セカンドキャリア特別選考」を開始するほか、期限付教員の勤務実績期間を短縮して要件を緩和した。

　セカンドキャリア特別選考は、これまで以上に幅広い教員志願者を確保し、学校組織に多様性をもたらすことが目的。１次検査の教養検査を免除し、教員免許の非所有者は論文を通して教員としての適性や教育への理解などを評価する。

　対象は民間企業等での正規採用職員として３年以上の勤務経験がある者、またはＪＩＣＡで２年以上の派遣実績を有する者。教員免許の非所得者は合格後、７、８年度中に免許状を取得する必要がある。

　道教委は合格者の免許取得を支援するため、教科指導などの各種資料を提供するほか、道教委主催研修への参加を可能にするなどの措置を取る。参加希望者向けのオンライン説明会を４月９、１１日午後７時から開催し、選考検査の内容、教職の魅力、給与・休暇などの待遇を説明する予定。

　７年度検査では、期限付教員特別選考における勤務実績期間を２年から１年に短縮。英語・工業・商業などの分野で高い技術を有する社会人特別選考では教員免許の保有者も受検が可能とした。コロナ禍で中止していた中学校、高校、特別支援学校（中学部・高等部）教諭の実技検査（体育）は再開する。

　出願受付期間は４月８日～５月２日。１次検査（教養検査）は６月１６日、２次検査（面接・実技検査）は８月２～４日に実施する。９月２７日に合格発表を行う。

(道・道教委 2024-03-26付)