十勝局 場面に応じ2次元コードも ICT活用事例集作成 導入や振り返り、学習評価等
(道・道教委 2024-03-26付)

 【帯広発】十勝教育局は、ICTの効果的な活用事例を紹介する「ICT活用パッケージ」を作成した。授業における導入から振り返り、学習評価や家庭学習などの各場面に応じて、国や道、十勝局がまとめた事例等の2次元バーコードを掲載。教職員の困り感に寄り添って作成しており、「実践に向けて関心を高めてほしい」と期待している。

 道教委のエビデンスに基づく資質・能力育成事業の一環で、十勝局は5年度にEBE協議会を2回実施。組織的な学力向上等に向けた校内体制の整備、具体的な授業改善の方法などに関して説明・協議する中、参加者から「授業改善に向けてICTを効果的に活用する具体的な方法を知りたい」との声が上がっていた。

 教職員のニーズに応えようと、十勝局は「ICT活用パッケージ」を作成した。文部科学省や道教委、十勝局がまとめた実践事例などのリンクにつながる2次元バーコードを、活用場面に応じて紹介するもの。

 授業内での活用に関しては、導入、個人思考、交流場面、発表・まとめの4点に分けて掲載。「課題解決に向けた子どもの思考を促す効果的なICTの活用方法とは?」「学習内容の定着を図るICTの活用方法とは?」など、教職員がICTを活用して授業改善を図る上で浮かぶ疑問を想定し、対応する複数の参考例を挙げている。

 また、小・中学校の各教科、学習評価、家庭学習、発達段階に応じた情報活用能力の育成に関しても、事例や参考資料を紹介している。

 国や道に加え、十勝管内の実践事例集を活用した背景について、國木勇輔指導主事は「管内の教職員が横のつながりを持って学び合うことができたら」と話している。

 児玉祥洋主査は「手に取りやすく、目に留まりやすい資料作成を心がけた。実践に向けて関心を高めてほしい」と期待を寄せている。

 ICT活用パッケージは管内市町村教委を通じて各小・中学校に発出し、十勝局ホームページにも掲載している。活用事例は随時追加していく見通し。

(道・道教委 2024-03-26付)

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