天塩町６年度教育行政執行方針　英会話力向上へ交付金　遊具更新し子の遊び場充実

（市町村 2024-03-28付）

西村聡教育長

　【留萌発】天塩町教委の西村聡教育長は第１回町議会定例会で、６年度教育行政執行方針を説明した。コミュニティ広場の遊具等の更新を盛り込み子どもたちの遊び場充実を目指すほか、英会話スキルアップ交付金事業を通して英語に親しむ機会の創出を図る。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育の充実

　新しい時代に必要となる資質・能力の育成に向けて、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実し、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に努める。

　主体的・対話的で深い学びの実現には教員の指導力が大きく影響することから、校内研修の充実や教員研修を実施していく。

　学力向上に向けて全国学力・学習状況調査や各種調査の結果を分析し、課題を洗い出し、方策を策定するとともに、ＰＤＣＡサイクルを確立し、改善に向けた組織的な取組を推進する。また、長期休業期間における学習サポート事業、学習支援員の配置、中学校で放課後学習を実施していく。

　個別最適な学びや協働的な学びの充実に向けてＩＣＴを効果的に活用する。また、端末の更新や環境の整備を計画的に進めていく。

　小・中学校にＡＬＴを配置し、英語力やコミュニケーション能力などを高める取組を進めていく。

　地域の施設や人材を効果的に活用した体験的な学習や探究的な活動を通して、ふるさと天塩の歴史や文化、観光について理解を深めるふるさと教育を推進する。

　町校長会や教頭会、町教育研究協議会と連携を図り、小中連携、協働を推進し学力向上やいじめ防止等への対応等への対応を図る。

　学校と地域との連携については、学校運営協議会との連携や、各教科や総合的な学習の時間等における地域人材の活用、地域資源の効果的な活用を図っていく。

▼特別支援教育

　特別支援学級や通常の学級での学びの場における一人ひとりの障がいの状況に応じた指導に当たるとともに、教育支援員を配置し、子どもの自立に向けた学びを支えていく。

　障がいのある子どもとない子どもが、できる限り共に学ぶことを目指すインクルーシブ教育の推進に努める。

▼体力の向上

　学校における運動の機会の確保、学校や地域の特色を生かした体力向上の取組を推進していく。

　水泳、スキーの授業等で、外部人材を活用した技術に応じた指導、中学校部活動における外部人材の活用や、オンラインによる遠隔指導の実施など、体力と技術の向上に努めていく。

▼いじめ・体罰・不登校・自殺予防対策

　町いじめ防止基本方針、学校いじめ防止基本方針に基づき、アンケート調査や教育相談を通じて、未然防止、早期発見・早期対応に努めていく。

　スクールカウンセラー、町福祉課と連携し、支援や相談を組織的に行い、不登校対策や自殺の予防対策など、子どもの悩みの解決に努める。

　体罰や不適切な行為等の根絶に向けて、コンプライアンスの順守に努めていく。

▼学校における働き方改革

　町や学校が作成した働き方改革アクション・プランに基づき、日常の業務の効率化、教職員の負担軽減と労働時間の短縮に取り組んでいく。

　中学校部活動における外部人材の活用やオンラインによる遠隔指導の実施により、部活動指導に係る教員の負担軽減を図っていく。

▼高校存続に向けた魅力ある学校づくりへの支援

　天塩高校は地域連携校として、学校の魅力化や特色ある学校づくりに取り組んでいく。

　高校に対する通学費助成事業や学力向上対策等への支援を行っていく。また、生徒の大学等への進学支援として、公設民営塾を継続していく。

▼啓徳小学校の閉校

　啓徳小学校は、６年度末をもって閉校し、天塩小学校へ統合となる。啓徳小の子どもたちが天塩小へ滑らかに移行できるよう、学習や学校行事に一緒に参加する場を位置付けるなど、学習面・生活面での連携を図る。

▼家庭・地域教育、青少年教育の推進

　英会話スキルアップ交付金事業を通して、早期から英語に親しむ機会の提供に努めていく。

▼生涯スポーツの推進

　ファミリースポーツセンター前のコミュニティ広場の整地や遊具を更新し、子どもの遊び場の充実を図っていく。

(市町村 2024-03-28付)