江別市 部活動地域移行で６年度　江陽中など３校に指導員　拠点校方式 事例研究継続

（市町村 2024-04-03付）

　江別市教委の部活動地域移行に向けた６年度の計画がまとまった。部活動指導員を先行配置する学校は、江陽中学校、江別第三中学校、大麻東中学校の３校で、競技はバスケットボール、バドミントン、野球の３種目。早ければ５月末にも会計年度任用職員として採用する計画だ。一方、拠点校方式の導入に向けては、先進事例等の研究を進めるなど、引き続き検討を重ねる。

　３月下旬に開かれた第３回部活動の在り方検討委員会で、市教委が示したもの。

　市教委は昨年、部活動の在り方検討委員会を立ち上げた。８月と１１月に会合を開き、地域連携の柱として①部活動指導員の導入②拠点校方式の導入―の２点を据え、地域移行の円滑な実現に向けて協議を進めてきた。

　ことし１月下旬と２月上旬の２回にわたって開かれたワークショップの結果をみると、部活動の地域移行に関する市民理解が深まった一方で、指導者の確保や財源・費用負担、活動場所の確保が重要だとする回答が集まった。特に、拠点校方式に関わっては、拠点校における指導人数、拠点校顧問への業務負担増、送迎に係る負担などを懸念する声が上がっていた。

　こうした意見を踏まえ、６年度は江陽中、江別第三中、大麻東中の３校を対象に、部活動指導員を配置する。部活動指導員を市の会計年度任用職員として採用し、休日１日当たり３時間以内をめどに勤務する。早ければ５月末にも任用する計画だ。

　一方、拠点校方式については、対象種目の選定や拠点校の範囲、移動手段や活動場所の確保などの課題を踏まえ、引き続き先行事例を研究するなど検討を続ける。

　また、地域クラブ等の設立に当たっては、運営主体の新規設立なども視野に検討する方針。併せて、指導者や関係団体、学校との調整を担当する部活動コーディネーターの配置も含めて検討する。

(市町村 2024-04-03付)