滝川工に半導体学科を　滝川市議会が道教委に要望

（市町村 2024-04-03付）

　滝川市議会は３月２９日、滝川工業高校（馬道淳一校長）に半導体の製造に関わる基礎知識・技術の習得に資する学科の新設を求め、道教委に要望書を提出した。ＩＣＴ化や高性能半導体製造、先端技術の進化が著しい時代的背景に対応できる学科の設置を要望。市議会の山本正信議長と安樂良幸総務文教常任委員長が倉本博史教育長のもとを訪れ、要望書を手渡した。

　昨年道内で次世代半導体製造会社「ラピダス」の進出が決まり、千歳市で工場の建設が開始された。半導体生産に対応できる人材の育成・確保が急務となっている。

　滝川工業高は大正９年、道庁立滝川中学校として創立されて以来、時代の要請に適応した学科の設置・変更を繰り返しながら地域の産業を担う優秀な人材を数多く輩出するなど、地域の活性化に貢献してきた。

　昨年９月には市議会と市ＰＴＡ連合会との意見交換を実施。同校の必要性とともに、時代に即した学科の設置や見直しの在り方などについて意見を交わした。

　２９日には、市議会の山本議長と安樂総務文教常任委員長が倉本教育長のもとを訪れ、要望書を提出。道教委に対して、半導体の製造に関わる基礎知識・技術の習得に資する学科の新設を求めた。

　道教委では「今後も幅広く高校工業科の人材育成について考えていきたい」としている。

(市町村 2024-04-03付)