小規模特認校制度で協議　網走市総合教育会議開く

（市町村 2024-04-03付）

　【網走発】網走市は３月２８日、市議会庁舎で本年度第１回総合教育会議を開いた。市立呼人小中学校への小規模特認校制度導入について協議。同校ならではの特色ある教育活動がどういうものであるのかを明確に示し、広く周知していく必要があることなどについて意見を交わした。

　同校では、児童生徒数が急激に減少し、今後、教頭や養護教諭、事務職員の配置が困難な見込みであるなど、学校運営に支障が生じることが想定されている。

　今後の教育活動に危機感を持つ同校ＰＴＡは昨年１２月の総会で、小規模特認校制度を導入し学校の維持・存続を図っていくことを合意。同月、教育長に対し①学校選択制を部分的に導入する小規模特認校制度を適用し、学区にかかわらず、域内のどこからでも通学を可能とする②小規模特認校制度活用に係る市の規則等の改正等を実施し、早期の承認および実施に尽力する―の２点について要望した。

　要望を受け、小規模校ならではの特色ある教育活動を行う学校として、７年度から同校へ小規模特認校制度を導入すべく検討を進めている。

　この日の総合教育会議には、水谷洋一市長、岩永雅浩教育長、委員を合わせて６人が出席。

　事務局がこれまでの経緯を説明するとともに、特色ある教育活動の検討や地域への説明、市議会文教民生委員会への説明、規則等の改正・実施要綱制定、制度導入についての周知、希望者説明会・学校見学会の開催など、今後のスケジュール案を示した。

　協議に入り、出席者からは「特色を明確にして、魅力ある学校であることをアピールしなければ」「呼人ならではの特色づくりがうまくいけば子どもたちも集まってくるのでは」「今の教育活動の延長線上ではなく、新たな切り口での特色づくりが必要では」などの意見が出された。

　その上で、これらを踏まえて検討を進めることを求めた。

(市町村 2024-04-03付)