道 子どもの意見を道政へ 管内各小中高を協力校に 電子申請システムでパブコメ(道・道教委 2024-04-12付)
道が本年度新たに実施する「子どもの意見反映推進事業」の全体像が明らかになった。子ども政策をはじめ、道政全般に子ども・若者の意見を反映させる取組を展開。電子申請システムを活用し、全道の子どもたちから幅広く意見を聴くほか、昨年に試行実施した子ども向けパブリックコメントを本格実施し、道庁各部の様々な施策に関する意見を聴取する。今後、道内14振興局エリアごとに小学校、中学校、高校それぞれ1校ずつを意見を聴取する協力校として選定する。
10日の道議会子ども政策調査特別委員会における檜垣尚子委員(自民党・道民会議)、小泉真志委員(民主・道民連合)、中野渡志穂委員(公明党)、丸山はるみ委員(共産党)との質疑で明かした。
道は、6年度予算で子どもの意見反映推進事業として1000万円を計上。子ども政策局、道教委をはじめ、庁内10部の様々な政策をテーマに、全道の子どもたちから電子申請システムを活用して幅広い意見を聴取する。
寄せられた意見を具体化して政策に反映できるよう各地域に出向き、振興局エリアごとに小学生、中学生、高校生と意見交換を行う。そこで寄せられた意見は、道子ども施策審議会の議論内容を踏まえ、道の施策に反映することを検討。その結果を子どもたちに分かりやすくフィードバックする。意見を聴取する協力校は5月ごろに決定する見通し。
また、昨年11月に試行的に実施したパブリックコメントによる子どもの意見募集について、当事者である子どもたちや同審議会等の意見を踏まえ、必要な見直しを行い、本年度から募集要領を定め本格実施する。
本年度改訂・見直す予定の少子化対策推進条例や北の大地・子ども未来づくり北海道計画についても、骨子・素案の段階ごとに子どもたちの意見を反映できるよう、同事業やパブリックコメントにおいて幅広く意見を聴取する予定。
道内の大学生世代から道の施策にに対する意見を聴取する「北海道ユースプランナー制度」について、より多くの若い世代から意見を聴取するよう、本年度から登録の対象を大学院生や短大生、専門学校生に拡大。また、同審議会の特別委員として、制度に登録されている大学生等の参画を検討する。
道では「子どもの年齢や発達等に配慮しつつ、効果的で実効性のあるものとなるよう、子ども施策審議会の意見を踏まえながら、子どもたちの権利が守られ、意見の尊重や表明しやすい環境づくりに取り組んでいく」としている。
(道・道教委 2024-04-12付)
その他の記事( 道・道教委)
道教委 第1回全道代表高校長研 探究チャレンジアジアを開催 日本や世界の持続的発展へ
道教委は12日、道庁別館で6年度第1回全道代表高校長研究協議会を開いた。道高校長協会本部役員や各教育局管内の代表高校長ら全道から31人が出席。山城宏一学校教育局指導担当局長は、STEAM教...(2024-04-15) 全て読む
個別最適、協働的な学び充実へ 道教委が指導資料作成 各教科等の授業づくり紹介
道教委は、6年度授業づくりに関する指導資料「資質・能力の育成に向けた授業づくり~“個別最適な学び”と“協働的な学び”の一体的な充実に向けて」を作成した。道内の優れた授業実践をもとにまとめた...(2024-04-15) 全て読む
石狩管内6年度教育推進の重点 子どもの未来保障へ 学校組織強化し人材育成を
石狩教育局の田中賢一局長は、9日に開かれた管内小・中学校長会議で6年度教育推進の重点を説明した。本年度の重点のテーマを「子どもの未来保障」と設定。「対話」「ICT活用」「3層への確実な指導...(2024-04-15) 全て読む
教員研修プラットフォーム 道教委 5月中旬に説明会 段階的運用開始へ準備
道教委は、全国教員研修プラットフォーム(Plant)の導入に向けた今後のスケジュールをまとめた。5月中旬に利用者向けの説明会を開催するほか、学校向けの動画を公開して段階的に運用を開始。6月...(2024-04-12) 全て読む
外国人児童生徒受け入れと指導 Q&A追補版を作成 道教委 義務教育課HPに
道教委は「帰国・外国人児童生徒が生き生きと学校生活を送るために~受け入れと指導のQ&A」の追補版を作成し、義務教育課のホームページで公開した。 同資料は、各学校が外国人の子どもを受け入...(2024-04-12) 全て読む
6年度公立学校の端末更新 25市町村 9250台 道議会文教委員会(9日)
道内公立小・中学校における1人1台端末の6年度更新分として、25市町村で9250台の調達を見込んでいることが道教委の調べで分かった。公立学校情報機器整備基金積立金として措置された約29億円...(2024-04-11) 全て読む
通級指導の体制整備を検証 巡回指導モデル構築へ 各管内にリーダー教員配置 道教 委
道教委は、本年度から文部科学省委託事業「効果的かつ効率的な巡回指導の実施に向けたモデル構築事業」を実施する。管内の通級指導教室設置校を巡回し、通級による指導を行う「巡回指導リーダー教員」を...(2024-04-11) 全て読む
落雷事故防止で道教委 天候急変時 計画変更を 気象情報の活用求める
宮崎県宮崎市で発生した落雷事故を受け、道教委は関係者に注意を喚起する通知を送付した。屋外での教育活動では事前に気象情報を確認し、天候急変時はためらうことなく計画の変更・中止などの措置を講じ...(2024-04-10) 全て読む
道研 6年度研修講座が決定 4区分で計39講座提供 管理職研修で探究省察型も
道立教育研究所が6年度に開設する研修講座が決まった。管理職、教科指導、生徒指導、課題対応の4区分で計39講座を提供。8講座を設ける管理職研修においては、一部で探究省察型を導入する。遠隔型研...(2024-04-10) 全て読む
道教委 新しいかたちの学び推進教員 道内小中50校に配置 ICT活用し授業力向上へ
道教委は、6年度「新しいかたちの学びの授業力向上推進事業」における推進教員の配置校を決定した。前年度と同数の50校に1人ずつ配置し、うち11人が新任となっている。推進教員は、配置校や連携校...(2024-04-10) 全て読む