個別最適、協働的な学び充実へ　道教委が指導資料作成　各教科等の授業づくり紹介

（道・道教委 2024-04-15付）

　道教委は、６年度授業づくりに関する指導資料「資質・能力の育成に向けた授業づくり～“個別最適な学び”と“協働的な学び”の一体的な充実に向けて」を作成した。道内の優れた授業実践をもとにまとめた各教科等に共通の「授業づくりの基本「５つの視点」や教科等ごとの授業づくりのポイントを掲載。各学校での日常の授業改善に活用するよう呼びかけている。

　各学校が組織的・計画的な授業改善を図ることができるよう、小学校版と中学校版の指導資料を作成した。

　道内の優れた授業実践をもとに示した授業づくりの基本の五つの視点ごとに授業づくりのポイントを提示。うち小学校版は、視点１「育成を目指す資質・能力の明確化」で、学習する児童の視点に立ち、単元全体を通して「何ができるようになるのか」との観点から、育成すべき資質・能力を整理し、その具体的な姿を評価規準として設定する必要性を示している。

　また、各教科等の特質や課題を踏まえ、特に大切にしたい内容に焦点を絞った教科等ごとの授業づくりのポイントを掲載。うち中学校数学科の授業づくりのポイントとして「問題発見・解決の過程をバランス良く位置付ける」「生徒がつまずきを自ら乗り越えるための手だてを講じる」の２点を示している。

　道教委では、各学校で同資料に示された内容や取組について共通理解を図り、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実に向けた授業づくりに取り組むよう求めている。

　資料は、義務教育課のホームページおよび同課情報共有サイト（Ｄ―ｂａｎｋ）に掲載している。

(道・道教委 2024-04-15付)