新しい学び授業力向上事業説明会　映像資料　動画サイトで公開　道教委　ＴＴで授業改善等

（道・道教委 2024-04-15付）

新しい学びの授業力向上推進事業説明会

　道教委は１１日、オンラインで６年度新しいかたちの学びの授業力向上推進事業説明会を開いた。道教委担当者が事業の趣旨や具体的な取組内容について説明。児童生徒が目的意識を持って自ら学習活動を進める工夫に取り組むほか、チームティーチング（ＴＴ）による学習指導を通した授業改善や、前年度に引き続き、映像資料を作成し、ユーチューブで限定公開することなどを確認した。

　事業は、国語、算数・数学、ＩＣＴの各分野で豊富な経験と高い専門性を有する「新しいかたちの学び授業力向上推進教員」を小・中学校に配置し、各分野の推進教員が配置校や域内の連携校を巡回するもの。ＴＴによる指導を通し、各学校の授業改善を進める。

　事業説明会には、推進教員や配置校の管理職、関係市町村教委担当者、各教育局の指導主事１８４人が参加した。

　開会に当たり、学力向上推進課の小西晃課長があいさつ。国の義務教育の在り方ワーキンググループが昨年１２月に公表した中間まとめに触れ「義務教育における今後の学校の在り方について、生涯学習社会を生き抜く自立した学習者の育成が求められている」と指摘。子どもたちが自身の強みを生かしながら主体的に学べるようＩＣＴを効果的に活用しつつ、自発的に他者と関わりながら学びを深めながら学習活動を展開する重要性を示した。

　同事業においては、子ども一人ひとりを主語とした新しい学びが実現できるよう日々の授業改善や校内研修などを通じて、学校・地域全体で取組を進めるよう呼びかけた。

　続いて、大内崇主任指導主事が同事業の趣旨や具体的な取組内容を説明。事業の重点や前年度の取組内容に触れ、本年度は特に「児童生徒が目的意識を持って自ら学習活動を進めることができるようにする工夫」「授業との関連を図った家庭学習の工夫」に取り組む考えを示した。

　また、ＴＴによる学習指導を通した授業改善や取組振り返りシートを活用した全教員の取組状況の把握を進めることや、前年度に引き続き、各学校の校内研修、地域の研修会、日常の教材研究等で活用できる授業動画を収録した映像版資料を作成し、ユーチューブで道内の小・中学校に限定公開することなどを伝えた。

　このほか、学びネットワークコミュニティを活用した推進教員の連携や日本教育工学協会による「学校情報化優良校認定」の申請について説明した。

　このあと、各推進グループに分かれた協議を実施。「各配置校における授業改善に向けた具体的な取組の検討」「配置校管理職、市町村教委、教育局からの推進教員への具体的な支援方法の検討」「事業の円滑な推進に向けて懸念されることの明確化と解決方法の検討」の３点を柱に意見を交わした。

(道・道教委 2024-04-15付)