道教委 第1回全道代表高校長研 探究チャレンジアジアを開催 日本や世界の持続的発展へ
(道・道教委 2024-04-15付)

全道代表高校長研究協議会
全道代表高校長研究協議会

 道教委は12日、道庁別館で6年度第1回全道代表高校長研究協議会を開いた。道高校長協会本部役員や各教育局管内の代表高校長ら全道から31人が出席。山城宏一学校教育局指導担当局長は、STEAM教育における探究チャレンジに触れ、事業の最終年度を迎える本年度は、探究チャレンジ・アジアを開催し、生徒のアイデア一つ一つが地域をはじめ、日本や世界の持続的な発展につながる取組とする考えを示した。

 開会に当たり、山城局長があいさつに立ち「STEAM教育推進事業」「道立高校入学者選抜」の2点について説明した。

 STEAM教育については、前年度に全国の高校生とオンラインでつなぎ開催した探究チャレンジ・ジャパンにおいて、岐阜県や沖縄県の生徒たちと共に、各管内から代表に選出された道内の生徒たちが自分たちの興味・関心や身近な問題、実社会が抱える問題から自分たちで改善すべき課題を設定し、調査や研究などを進めたことを報告。参加した生徒からは「課題を設定したり、得られた結果から改善点を見いだしたりすることが難しかったが、仲間と協力して研究を進めたことで乗り越えることができた」などの声が寄せられたことを紹介した。

 本年度は「北海道MA+CHプロジェクト」と連携し、地学協働コーディネーターの活用など、地域と学校の連携・協働による探究活動を通じて、より一層生徒の資質・能力の育成を図っていく考えを示した。

 高校入選では、推薦入学者選抜の「自己推薦」を導入して、2年目を迎えることに触れ、全日制課程における6年度の推薦出願者数が前年度より600人程度増加し、約7200人の出願があったことを報告。自己推薦を導入した学校では「学校のスクールポリシーを理解し、出願する動機や理由が明確な生徒が多く入学することが期待でき、制度改革が学校にとって意義のあるものになっている」との認識を示した。

 一方、推薦出願者の増加に伴い、指定した日程での面接が難しくなったり、関係書類等のやりとりの負担が多くなったりする学校がある現状を指摘。今後、幾つかの学校でヒアリング等を実施し、入選業務に関する日程の見直しを含めて入選の改善を図っていく考えを示した。

 このあと、各課の担当者が今日的な教育課題について所管事項を説明した。

(道・道教委 2024-04-15付)

その他の記事( 道・道教委)

インクルーシブな学校運営へ 特支中高 連携でモデル事業 七飯、中札内・更別で研究開始 道教委

 道教委は本年度から3年間、文部科学省委託事業「インクルーシブな学校運営モデル事業」を実施する。条件の異なる地域をA地域とB地域の2地域に分類し、それぞれ教員の専門性向上等に向けた実践研究を...

(2024-04-16)  全て読む

十勝管内6年度教育推進の重点 個々の可能性引き出す 学ぶ機会保障し質高める環境

十勝教育局長・新山知邦  【帯広発】十勝教育局の新山知邦局長は、11日に幕別町内の十勝教育研修センターで開かれた管内小中学校長会議において、6年度管内教育推進の重点を説明した。前年度の管内教育の推進状況を踏まえ「子...

(2024-04-15)  全て読む

スポーツ事故防止へ道教委 研修資料活用し徹底を 安全配慮義務理解を

 道教委は体育授業・部活動のスポーツ事故防止の徹底に向けた研修資料を作成した。損害賠償を求められた事例を掲載し、児童生徒に対する安全配慮義務に関する考え方を記載。校内研修や組織的な安全管理、...

(2024-04-15)  全て読む

道教委 体育専科教員等配置校 小・中31校 うち新規11校 授業改善、指導力向上へ取組推進

 道教委は体育専科教員・体育エキスパート教員・中学校体育授業実践スペシャリストの6年度配置校をまとめた。体育専科教員は新規6校を含む14校、体育エキスパート教員は新規1校を含む13校。中学校...

(2024-04-15)  全て読む

新しい学び授業力向上事業説明会 映像資料 動画サイトで公開 道教委 TTで授業改善等

新しい学びの授業力向上推進事業説明会  道教委は11日、オンラインで6年度新しいかたちの学びの授業力向上推進事業説明会を開いた。道教委担当者が事業の趣旨や具体的な取組内容について説明。児童生徒が目的意識を持って自ら学習活動を進め...

(2024-04-15)  全て読む

個別最適、協働的な学び充実へ 道教委が指導資料作成 各教科等の授業づくり紹介

 道教委は、6年度授業づくりに関する指導資料「資質・能力の育成に向けた授業づくり~“個別最適な学び”と“協働的な学び”の一体的な充実に向けて」を作成した。道内の優れた授業実践をもとにまとめた...

(2024-04-15)  全て読む

石狩管内6年度教育推進の重点 子どもの未来保障へ 学校組織強化し人材育成を

石狩教育局長田中賢一  石狩教育局の田中賢一局長は、9日に開かれた管内小・中学校長会議で6年度教育推進の重点を説明した。本年度の重点のテーマを「子どもの未来保障」と設定。「対話」「ICT活用」「3層への確実な指導...

(2024-04-15)  全て読む

教員研修プラットフォーム 道教委 5月中旬に説明会 段階的運用開始へ準備

 道教委は、全国教員研修プラットフォーム(Plant)の導入に向けた今後のスケジュールをまとめた。5月中旬に利用者向けの説明会を開催するほか、学校向けの動画を公開して段階的に運用を開始。6月...

(2024-04-12)  全て読む

外国人児童生徒受け入れと指導 Q&A追補版を作成 道教委 義務教育課HPに

 道教委は「帰国・外国人児童生徒が生き生きと学校生活を送るために~受け入れと指導のQ&A」の追補版を作成し、義務教育課のホームページで公開した。  同資料は、各学校が外国人の子どもを受け入...

(2024-04-12)  全て読む

道 子どもの意見を道政へ 管内各小中高を協力校に 電子申請システムでパブコメ

 道が本年度新たに実施する「子どもの意見反映推進事業」の全体像が明らかになった。子ども政策をはじめ、道政全般に子ども・若者の意見を反映させる取組を展開。電子申請システムを活用し、全道の子ども...

(2024-04-12)  全て読む