道教委が園内研修用動画　新規３本を配信開始　幼児・小学校教育で活用を

（道・道教委 2024-04-17付）

　道教委は園内研修用のオンデマンド教材を新たに作成し、配信を開始した。幼児教育施設における「主体的・対話的で深い学び」の姿や異年齢交流など３テーマで、短時間で効果的・効率的に研修を実施できる。遊びを通した学びの様子も分かることから、幼児教育施設のみならず小学校でも活用するよう呼びかけている。

　道教委の調査によると、園内研修の実施が年０～３回にとどまっている施設の割合は３５・４％と３分の１を占める。効果的・効率的に園内研修の実施に資するよう、道教委は２年度からオンデマンド教材の開発・配信を開始し、これまでに１０タイトルを配信している。

　６年度から配信を開始するのは「３歳児未満の保育、異年齢のかかわり」「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた保育」「特別な配慮を要する幼児とともに育つ保育」に関する３タイトル。

　幼児教育施設の子どもや保育者の様子を映像で視聴し、研修参加者がグループで協議したり、他園の保育事例から自園の活動を振り返ることができる内容となっている。研修の所要時間は全体で３０分程度。興味・関心に応じて学びを広げる幼児教育施設における育ちや、言葉を使わずとも楽しく遊ぶ園児の様子を知ることができる。

　「幼児期の終わりまでに育ってほしい１０の姿」を手掛かりとして、教育・保育の双方が共通理解を深める必要性から、道教委は「保育者のみならず、小学校の教員が幼児教育を理解するための教材としても活用してほしい」と求めている。道教委は次年度以降も引き続き動画を制作・配信する予定。

(道・道教委 2024-04-17付)