道教委　大規模災害に備え　学校再開の手引を公開　平時・有事の要点示す

（道・道教委 2024-04-18付）

　道教委は「災害時における学校再開のためのハンドブック」を作成し、ウェブページで公開した。平常時における学校の防災体制、学校再開までの流れや児童生徒の心のケアなど具体的な取組を示しており、学校防災の一層の充実に活用できる。

　学校は大規模災害発生時に避難所として使用され、児童生徒の教育活動の継続や心のケアなど重要な役割を担うことから、平成３０年の北海道胆振東部地震で北海道を支援した兵庫県震災・学校支援チーム（ＥＡＲＴＨ）や、宮城県が東日本大震災の教訓として作成したハンドブックを参考に新たに作成したもので、広域、積雪、寒冷など本道の視点を加えている。

　資料は①平常時における学校防災体制の整備②教育再開の取組③災害時における心のケア―の３部構成となっている。

　過去に道内で発生した大規模災害の教訓のほか、学校内外の連携体制、防災訓練・防災教育、災害発生時の対応、応急的な教育活動の実施などをまとめている。

　巻末の資料集では、避難所の運営や緊急連絡時の方法、学校再開や健康観察などの関係資料を網羅しており、有事の備えや災害発生時に役立てることができる。

　道教委は、大規模災害時に備えるとともに、地域の防災拠点である学校の防災体制、災害時の学校の早期再開につながる連携・協働体制の充実に役立てるよう呼びかけている。

(道・道教委 2024-04-18付)