道教委　６年度就職指導改善研究　北見緑陵など６校で　支援教員配置　早期離職改善へ

（道・道教委 2024-04-17付）

　道教委は、就職指導の改善に関する研究の６年度指定校を決定した。北見緑陵高校、釧路湖陵高校定時制の新規２校を含む６校を指定。各校に就職支援教員を配置し、就職後３年以内に離職する早期離職の改善のため、就職した生徒に対する支援に向けた調査研究を進める。

　就職指導の改善に関する研究は、実践研究校を指定して社会や職業への円滑な移行に向けた調査研究を行い、高校における就職指導の改善・充実を図ることをねらいに平成１４年度から毎年実施しているもの。

　研究期間は１年間。実践研究校は自校の就職指導の改善・充実を図るため①就職後３年以内に離職する早期離職の改善のための就職後の生徒に対する支援②就職未内定または進路希望を設定できないまま卒業した生徒に対する支援③新規高校卒業者に係る就業慣行（１人１社制）に関する状況の調査④その他、就職指導を改善・充実するための教育活動に関する取組に臨む生徒の支援―に関する調査・研究に取り組み、成果の普及を図る。

　本年度の研究指定校は、前年度の野幌高校、伊達開来高校、静内農業高校、幕別清陵高校に、新規の北見緑陵高、釧路湖陵高定時制を加えた６校を指定。キャリア教育について経験豊富な教員を就職支援教員として任命し、研究指定校の調査研究業務を担当する。

　就職支援教員は原則として、教科・科目の授業や学級担任業務を担当しないこと。ただし、生徒理解を深めるため、教科・科目の授業や総合的な探究の時間等を担当することは業務の支障の範囲で可能とする。

　今後、各校で進路指導の充実に向けた取組を進め、９月末までに研究の進捗状況をまとめた中間報告書を作成。１０月をめどに関係者等で実施する打ち合わせで中間報告、７年２月に最終報告を行う予定。

　同事業に関わって道教委は、効果的な職業理解や就職指導の推進に向けた５年度版「就職指導実践事例集」を作成した。同研究における好事例や就業状況調査結果に加え、保護者を対象とした職場見学、多業種にわたるインターシップの実践など、キャリア教育を推進する様々な取組を掲載。高校教育課のホームページで公表し、各学校における就職指導の在り方を協議する中で参考とするよう呼びかけている。

(道・道教委 2024-04-17付)