札幌市教委　通学路交通安全対策　要対策　３月末で２９ヵ所　新規１４ヵ所　運転手側に要因

（札幌市 2024-04-22付）

　札幌市教委などがまとめた３月末時点での通学路交通安全プログラム対策一覧によると、市内で対策が必要な個所は２９ヵ所に上ることが分かった。うち新規でリストに加えた個所は１４ヵ所。車の速度が速いなどドライバー側に要因がある個所が多く、道警など関係機関と連携しハード・ソフトの両面で対策を進める考え。

　市教委や市建設局、道警などは平成２７年、関係機関の連携体制を構築し、計画的・継続的に通学路の安全対策を図ることを目的に「通学路交通安全プログラム」を策定。

　これに基づき、毎年度通学路を調査し、対策内容を決定している。

　３月に取りまとめた危険個所は、２５校の通学校区内の計２９ヵ所に上った。

　内容別（重複含む）では「車の速度が速い」が１６ヵ所、「交通量が多い」が５ヵ所、「進入禁止道路への車両進入がある」が２ヵ所と、車両側に要因がある個所が目立った。

　また「横断歩道がない」が８ヵ所、「信号機がない」が６ヵ所。ハード面での対策が必要な内容としてはこのほか「横断歩道の線が消えている」「防護柵が経年劣化・破損している」などがあった。

　主な対策内容をみると、スピード超過のまま交差点に入る車が多いことが課題となっている中央小学校区の大通東６丁目では、道路管理者の札幌市が主体となって交差点付近の樹木伐採や注意喚起の路面標識の設置などを行う予定。

　ソフト面での対策としては、児童への街頭指導、通学路の変更、通学路危険個所マップの作成などが挙がった。

(札幌市 2024-04-22付)