札幌市教委 5年度人間尊重の教育 多様性に向き合う学校教育の推進③ 人間尊重意識向上で成果 アイヌ民族 4、6年生研究授業(札幌市 2024-04-18付)
ノホロの丘小学校
【課題2 アイヌ民族に関する学習を窓口に人間尊重の意識を高める研究の推進】
▼児童生徒・学校の実態
▽児童の実態
・多くの子どもが学校が楽しいと感じている
・自分には良いところがあると感じている子どもが多い
・自分は、他人に認められていると感じている子どもの割合が少し低い
・自分はみんなと協力して学習したり、係などの活動をしたりしているという割合も少し低い
・周囲に温かい言葉がけを意識する子どもが多い
・学ぶ意欲の高い児童が多い
▽学校の実態
・生徒指導集会の月1実施で児童の相互承認を高める教師力の向上が図られている
・同僚性の高い教師集団である
▼ねらい(目標)
アイヌ民族に関する授業研究を通して、児童の人間尊重の意識を高めるとともに、教職員の相互承認の感度を高める。
▼活動内容
▽「人間尊重の教育」推進事業全体構造の作成
▽教職員アンケートの実施と結果の還元
▽アンケート結果とアイヌ民族を教材化した先行実践を踏まえた研究授業の実施
▽スケジュール
・6月=研究の仮説の検討
・7月=全体構造の作成
・8月=授業実践に向けた教材研究
・9月=教職員アンケートの実施
・10月=4年生実践の公開
・6年2月=6年生実践の公開
・2月=研究のまとめ
▼成果
アイヌ民族に関する学習の授業研究を深め、札幌市全ての小学校で実践している4年生と6年生の社会科において、確かに人間尊重の意識を高められる一般化可能な授業パッケージを考えることができた。
教職員の相互承認の感度を高めるための校内研究の在り方を検討するとともに、各担任が持つ人間尊重の意識を高めるためのノウハウを交流し、授業者以外の先生方に授業の成果を還元することができた。
▼課題
授業検討、参観が該当学年と数名となってしまい、アイヌ民族に関する学習が人間尊重の意識を高めるという本事業の価値を校内全員で共有しきれなかった。
授業研究において、教職員の相互承認の感度を高める方策が図られているが、議論を突き詰めるに至るためには校内研究の推進についてさらなる検討が必要である。
子どもの人間尊重の意識を高めるための様々な方法を研究するまでには至らなかった。
▼今後の方向性
5年度の実践パッケージと成果と課題について校内で共有し、教育課程として位置付けていく。
本校職員が日常的に実践している「人間尊重の意識を高めるための方法」について共有し、研修を深める場を検討していく。
本校職員の同僚性の高さと校務運営において相互承認の感度を高めている事実と方法について、職員全員が自覚し、意図的に学校経営に参画できるようにする。
(札幌市 2024-04-18付)
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