札幌市　共生社会推進条例骨子案　誰もが安心して生活　多様性に配慮し施設整備等

（札幌市 2024-04-18付）

　札幌市は、仮称・共生社会推進条例の骨子案をまとめた。「誰もが、基本的人権を享有する個人としてその個性や能力を認められること」など３点を基本理念とし、誰もが安全で安心な生活ができる多様性に配慮した施設等の整備などの基本的施策を掲げた。

　市は、第２次まちづくり戦略ビジョンにおけるまちづくりの重要概念の一つに「ユニバーサル（共生）」を掲げている。

　その実現に向け、昨年１１月からユニバーサル推進検討委員会を設置し、仮称・共生社会推進条例の制定、ユニバーサル展開プログラムの策定に向けた検討を進めている。

　３月中旬の第３回委員会で骨子案を示した。

　基本理念に「誰もが、基本的人権を享有する個人としてその個性や能力を認められること」「誰もが、互いにその違い等を理解し、支え合い、および助け合うことで、社会から孤立することなく安心して生活できること」「市、市民および事業者が、それぞれの責務や役割を相互に認識し、連携・協働して取り組むものであること」の３点を位置付けた。

　その実現に向けた基本的施策として①誰もが安全で安心な生活ができる多様性に配慮した施設等の整備②市民または事業者が行う①の整備への支援③日常生活または社会生活上配慮を要する者の状況に応じた必要な支援④個別の事業および各種制度に係る分かりやすい情報提供⑤誰もが互いにその違い等を理解し、支え合い、および助け合う意識の醸成、その他共生社会の実現に向けた取組を推進するための啓発、広報活動等⑥その他共生社会の実現に向けて必要な施策―の６点を掲げた。

　また、共生社会の実現に向けた具体的な施策などについて審議するため「仮称・市共生社会推進委員会」を設置することを明記した。

　今後、市民ワークショップやパブリックコメントを通して市民の声を反映させた上で、来年２月ごろに開会予定の第１回定例市議会に条例案を提出する見通し。

(札幌市 2024-04-18付)