札幌市教委新任管理職研修第１日　上に立つ心構え学ぶ　子の権利条約、特別支援教育

（札幌市 2024-04-19付）

　札幌市教委は１７日、市内のちえりあで６年度新任管理職研修（第１日）を開催した。本年度採用、転任、昇任となった園・校長、副校長、事務長５７人が受講。管理職としての心構えなどを学んだ。

　檜田英樹教育長のあいさつのあと、市子ども未来局の石堂良子子どもの権利推進課長と市教委の後藤大輔学びの支援担当課長が講義した。

　石堂課長は、平成２０年度に制定された市子どもの権利条約の概要、条例に基づき設置されている子どもの権利救済機関「子どもアシストセンター」の役割などについて解説。

　子どもアシストセンターでは、子どもに対する相談対応のほか、問題解決に向けた調査・調整活動に取り組んでおり、学校管理職に調査協力を仰ぐことがあるため、センターの活動への理解・協力を呼びかけた。

　後藤課長は、特別支援学級在籍生徒の進路決定の流れ、個別の教育支援計画および個別の指導計画の作成・活用などについて説明した。

　子ども一人ひとりが「自分が大切にされている」と実感できる特別支援学級づくりの重要性を伝え、不適切指導が生じないよう、特別支援学級担任との相談・報告体制の構築や組織的な対応を呼びかけた。

　このあと、佐藤圭一学校教育部長が「札幌市における教育課題と管理職としての心構え」と題して講義した。

　２４日に行われる第２日では、喜多山篤児童生徒担当部長が「生徒指導に関する危機管理」、菅野智広教職員担当部長が「信頼される園・学校経営」について話す予定。

(札幌市 2024-04-19付)