文科省リーディングＤＸスクール　好事例創出へ１１校採択　新規　長沼小・中の２校に

（国 2024-04-25付）

　文部科学省はリーディングＤＸスクール事業の６年度指定校（２２日時点）を公表した。道内からは新たに長沼町立長沼小学校と長沼中学校が選ばれ、指定校は小・中・高の計１１校となった。生成ＡＩのパイロット校には帯広柏葉高校など３校を採択。教育活動や校務における生成ＡＩの活用に取り組み、効果的な教育実践や働き方改革の事例の創出を図っていく。

　リーディングＤＸスクール事業は５年度から開始。１人１台端末の汎用的なソフトウエアとクラウド環境を十全に活用し、児童生徒の情報活用能力の育成を図りつつ、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実や校務ＤＸを行い、全国に好事例を展開する。

　各指定校においては①端末・クラウドを活用した授業改善②インターネット上の動画教材の活用③外部専門家によるオンライン授業④端末の日常的な持ち帰りによる家庭学習の充実⑤校務の徹底的な効率化や対話的・協働的な職員会議・教員研修―などに取り組み、様々な実践例から効果的な指導技術の創出を図る。

　２２日時点における全国の６年度指定校は１９４校で、今後随時追加する予定となっている。

　新規の長沼小、長沼中では、学習用アプリや校務支援システムなどを効果的に活用し、学びの質の向上や校務効率化に取り組んでいる。本年度は夏ごろに外部講師を招いた小中一貫合同研修会の開催を予定しており、小中が連携・協働して教育・指導の在り方を探る。道内外における先進地の視察も計画しており、子どもの実態に即した指導方法を究明する。

　生成ＡＩのパイロット校には、札幌市立中央小学校、札幌市立発寒東小学校のほか、帯広柏葉高が選ばれた。生成ＡＩのパイロット校としては新規となる帯広柏葉高は、生成ＡＩの性質やメリット・デメリットなどを十分に理解させた上で、授業等における生成ＡＩの活用を模索する。

　道内の６年度指定校はつぎのとおり。

▽札幌市＝中央小（生成ＡＩ）、発寒東小（生成ＡＩ）、西陵中、中央中

▽旭川市＝緑が丘小、緑新小、西御料地小、緑が丘中

▽長沼町＝長沼小―新規、長沼中―新規

▽道＝帯広柏葉高（生成ＡＩ）

(国 2024-04-25付)