市立学校等の７年度エアコン整備　ＰＦＩで２００校一括発注　来年３月契約　早期施工へ　札幌市教委

（札幌市 2024-05-09付）

　市立幼稚園・学校へのエアコン整備を進める札幌市教委は、７年度以降の対象となる約２００施設について、早ければ６年度内にも発注したい考えだ。現段階ではＰＦＩ手法を導入し、民間事業者の創意工夫を最大限活用しながら整備を進めていく考えで、今夏までに事業方針を決定。７年３月の１定市議会後の契約を目指す。

　昨夏の猛暑で各学校の教育活動に様々な影響が懸念されたことを受け、市は、まちづくり戦略ビジョンアクション・プラン２０２３に学校施設冷房設備整備事業費として１３７億６０００万円を充てる方針を示した。

　計画をみると、９年度までに全ての市立幼稚園、学校の普通教室等約６２００室に整備。９年度までに新築・改築を予定している園・学校を除く２９２施設が対象となっている。

　市は、６年度発注分として約１００施設での整備を計画。４月下旬以降、エアコン整備および電源増強に係る一般競争入札を順次公告している。

　一方、７年度以降に対象となる約２００施設の整備に当たっては、入札参加者として設計業者および施工業者による共同企業体を想定。契約者は３ヵ年の事業期間中に、約２００施設の設計および施工を効率的に進めるとみられる。

　現在は、設計、工事および工事監理等を民間事業者に包括的に発注するための事前検討、契約締結までの検討・手続きに関する支援などに向けたアドバイザリー業務の事業者を公募している。

　今後は、ことし８月までに実施方針を固め、秋に開会する３定市議会において当該予算を確保するための債務負担行為を上程。議決後の入札公告告示を目指す。

　順調に進めば、来春の１定市議会での議決を経て、契約したい考え。

(札幌市 2024-05-09付)