元校長の“学校アップデート！”　№７　育ちの過程を踏まえた教育活動

（札幌市 2024-05-29付）

　１年間を四つの育ちの過程に分け「２期４節」のそれぞれの節に目標を設定して教育活動を展開している小学校が多いと思います。１節を４、５月の２ヵ月で設定しているにもかかわらず「１節は何月から何月までですか」と質問すると、「４～６月の３ヵ月だと思うけど…」という答えが返ってくることがあります。「２期４節」で教育課程を編成している意義を共有して教育活動を推進していくことが大切です。

○１節は、活動の意義や取り組み方・きまりなどを知るためにも２ヵ月が望ましいと考える。短期間で主体的に動く仕組みをつくる。

○それぞれの節に核となる行事を置き、望ましい集団活動や人間形成を育む(平岸西小ではコロナ禍でも運動会を１節で実施しました)。

　四つの節は、主体的に活動する力を育むためのステップです。１節では「自分から進んで行動する」ための知識・技能を身に付けるために教師の関わりのポイントは「教える」ですが、２節では、試行錯誤しながら取り組む子どもを「支える」ことです。

　職員室に２節の指導のポイントを書いた移動黒板を持ち込み、職員集会等で伝えます。

○子どもが①目的(何のために)②内容(何をどのように)③時間(いつまでに)―の三つを踏まえて活動するように助ける。

○どの子もリーダーシップ・フォロワーシップを発揮して取り組み、助け合う（低学年）・協力する（中学年）・信頼し支え合う（高学年）が生まれるようにする。中学生は「異質な他者を受け入れる」が大切である。

北原徹也　(北海道特別活動研究会顧問、元札幌市立平岸西小学校長)

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