日教弘道支部第1回運営委 創立70年の歩み大切に アシストパックで暑さ対策
(関係団体 2024-06-05付)

日教弘運営委員会

 公益財団法人日本教育公務員弘済会(日教弘)北海道支部は3日、ホテルライフォート札幌で6年度第1回運営委員会を開催した。船山純支部長があいさつし、本年度、北海道支部が創立70周年を迎えることについて「七十有余年に及ぶこれまでの時代の歩みを大切にし、より深化した各種事業を進めていく」と述べ、協力を呼びかけた。事業計画では、教育文化事業として実施するスクールアシストパック、スポーツパック、ブックパックについて、70周年を記念し予算を増額。スクールアシストパックには、新たに「暑さ対策パック」を取り入れる。

 運営委員会には、ウェブ参加、委任状を含め運営委員32人のほか来賓、幹事・監査ら支部役員、事務局職員が出席した。

 あいさつに立った船山支部長は「公益財団法人の使命は“民による公益の増進”であり、社会貢献を図ること。私どもは“最終受益者は子どもたち”を事業実施の評価基準とし、教育振興を通して公益の増進に努めていく」と述べ、あらためてその役割を強調。

 また、日教弘の諸事業と「教弘保険」との関連や道支部の事業資金について触れるとともに、今後に向けての課題に言及した。

 年々加速する少子化やそれに伴う教職員の減少が、教弘保険の契約対象者数の減少につながり「そのことが将来において、日教弘の事業資金確保に向けての課題になる」と指摘し「こうした状況を踏まえ、教弘保険契約数を少しでも増やしていくことが日教弘関係者の必須課題となっている」として、保険加入増に向け一層の努力を訴えた。

 日教弘道支部への関心を高めていくため「毎年のように事業の改善・更新を心がけてきた」と船山支部長。「事業内容をより深化させ、日教弘会員になることのメリットや教弘保険加入によって北海道の教育振興に寄与できることの意味について機会を得て伝えていくことが何より大事」と述べた。

 最後に道支部創立70周年のテーマを「充実から深化へ」と紹介した上で「七十有余年に及ぶこれまでの時代の歩みを大切にし、より深化した各種事業を進めていく」との決意を示し、協力を呼びかけた。

 議事に移り、運営委員委嘱および運営委員会に関する規定等、6年度幹事・監査および役員案の承認について議決。36人に運営委員を委嘱したほか、支部役員として船山支部長を再任した。

 また、5年度の事業報告、決算報告、監査報告を了承するとともに6年度の活動方針、事業計画、予算について審議、決定した。

 活動方針は①教育振興事業・福祉事業の充実とその推進②事務局組織体制の強化と業務効率化の推進③関係団体・関係機関等との連携強化と組織の拡大―の3項目。このうち教育振興事業では、学校図書助成事業・ブックパック事業、児童生徒の健康増進や体力向上を目的とするスポーツパック事業の一層の充実を図る。学校の教育活動支援を目的とするスクールアシストパック事業の充実を図り、学校のニーズに応えた事業とする。

 事業については奨学事業、教育研究助成事業、教育文化事業、福祉事業、共済事業、その他の事業を計画。教育研究助成事業のうち、道内小・中・高・特別支援学校の教職員を対象に研修費10万円以内を助成する教育事情視察研修助成については、対象枠を1人増やし21人とする。

 教育文化事業のスクールアシストパック、スポーツパック、ブックパックにつては、70周年記念事業として予算を増額し、スクールアシストパックには新たに「暑さ対策パック」を取り入れる。

 6年度役員および運営委員はつぎのとおり(カッコ内は出身母体または所属学校)。=敬称略=

▼役員

▽顧問=藤井俊徳(札幌市小)

▽支部長=船山純(道小)

▽副支部長兼専任幹事=栗田俊一(道中)

▽事務局長・常任幹事=角野誠(道小)

▽幹事=大石幸志(道小)、石澤優子(道公立小・中・特女性管理職会)、小西俊之(道中)、木村佳子(道中)、大鐘秀峰(道高校長協会)、小形秀雄(道高校長協会)、伊藤政勝(道特長)、上林宏文(道特長)、末原恵蔵(道小会長)―新、吉本将樹(道中事務局長)―新、宮澤一(道高校長協会長)、四木定宏(道特長会長)―新、深澤一寛(道公教会長)―新

▽事務局次長・常任幹事=宮下聡(道高校長協会)、徳田恭一(札幌市小)―新

▽事務局次長=越田公美(道中)

▽監査=松井光一(道小)、坪井健吾(道公立学校事務職員協会監事)、田中邦彦(道公立小中事務職員協議会監査)

▼運営委員

▽寺嶋裕介(新篠津村立新篠津中)、伊藤聰(岩見沢市立栗沢中)、金崎徳子(蘭越町立蘭越小)、笠松靖史(乙部町立乙部小)、西田浩人(八雲町立八雲小)、大谷昌史(室蘭市立旭ヶ丘小)、木田理博(平取町立平取小)、長谷川充(音更町立駒場小)、田中敏行(釧路町立富原小)、根本渉(別海町立別海中央小)、辻正樹(雄武町立雄武中)、森広明(士別市立士別小)、吉﨑健一(稚内市立潮見が丘小)、亀田寛人(留萌市立留萌中)、澤田慎也(苫小牧東高)、木下温(滝川高)、平野道雄(北見北斗高)、北村京一(旭川北高)、淺井謙作(星置養護)、佐藤公文(道教育大附属旭川幼)、千葉一博(札幌市立三里塚小)、秀島起也(札幌市立中央中)、代永研(小樽市立桜町中)、寺本公彦(函館市立八幡小)、萩原享(室蘭市立八丁平小)、細部善友(苫小牧市立凌雲中)、高野拓実(旭川市立朝日小)、菅沼真弓(帯広市立森の里小)、小玉功(釧路市立幣舞中)、佐々木一(共和町立北辰小)、酒井誠(札幌市立東光小)、山下尊子(札幌市立平岡公園小)、佐々木一好(札幌市立新発寒小)、小野寺年克(幕別町立明倫小)、大平貢弘(白樺高等養護)、粟野洋美(札幌南高)

(関係団体 2024-06-05付)

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