道教委　健康教育推進リーダー　余市東中など養教４人に　実態踏まえ２ヵ年で実践研究

（道・道教委 2024-06-26付）

　道教委は６年度の健康教育推進リーダーとして、余市町立東中学校など４校の養護教諭を決定した。歯、視力、心の健康、性に関する指導など、児童生徒の健康課題の解決に向けた保健管理・保健教育に関する実践研究を推進。委嘱期間は７年度末までの概ね２年間で、報告書や研修会などで成果を広く発信する。

　本道において救急処置、健康疾病の管理・予防などの保健管理を担う養護教諭は、採用１～５年の初任段階が全体の３割を占め、多くの学校で一人の職種であることから支援体制の充実が必要となっている。

　このため道教委は４年度から健康教育推進リーダー育成事業を開始。地域の中核となる養護教諭を健康教育推進リーダーとして指定し、自校の健康課題を踏まえた実践研究を進めている。

　４～９年度の６年間で計２４人を指定する計画で、学校の実態に応じて研究テーマを設定。健康データやＩＣＴを活用し、専門家との連携も図りながら研究を進めていく。

　また、初任段階養護教諭研修の講師を担当し、資質・能力の向上を支援する。

　本年度１回目のミーティングは７月上旬の開催を予定している。

　同事業では本年度から、指定２年目となる健康教育推進リーダーを経験の浅い養護教諭の配置校に派遣し、学校における健康課題の解決に向けた指導助言を開始する。派遣対象校は初任段階養護教諭（１～５年次）を配置する札幌市を除く道内市町村立学校または道立学校。派遣校数は約５０校程度を見込んでおり、７月以降に派遣を開始する。

　６年度の健康教育推進リーダーはつぎのとおり。＝敬称略＝

▼後志＝笹山琴未（余市町東中）

▼胆振＝相馬健一朗（伊達高等養護）

▼オホーツク＝石川かおり（遠軽高）

▼釧路＝望月昇平（釧路市阿寒湖義務教育後期課程）

(道・道教委 2024-06-26付)