地域連携校等 初の合同説明会 特色ある教育活動発信 T―base遠隔授業体験も 道教委(道・道教委 2024-06-27付)
各校の特色ある教育活動を共有した
道教委は22日、札幌市白石区民センターで地域連携校等合同説明会を初開催した。道内各地から中学生、保護者、教育関係者ら23人が参加。道高校遠隔授業配信センター(T―base)による遠隔授業の取組や、遠隔授業の受信校である地域連携校の特色・魅力ある教育活動について理解を深めた。
説明会は、道教委主催で初めて実施したもの。T―baseにおける遠隔授業の取組を周知するとともに、受信校である地域連携校および離島に所在する道立高校における教育資源・教育環境等について一層の理解の促進を図るため、特色・魅力ある教育活動を広く発信することがねらい。
進行は平取高校と長万部高校の生徒が担当。T―baseによる取組の説明や英語科の授業配信を実施したほか、地域連携校等31校のうち、オンライン参加を含む8校の教員・生徒等が各ブースに分かれ、参加者に対する説明や質疑応答を行った。また、当日参加できなかった地域連携校等の学校紹介パンフレットを配布した。
はじめに、高校教育課の髙田安利課長が説明会の趣旨等を説明。「高校の魅力化に係る取組や遠隔授業の取組の成果を発信するなどして、地域連携校等の周知をより一層図っていきたい」などと話した。
T―baseの佐藤豊記次長が遠隔授業について説明。「地域連携校等の教育課程の充実のために遠隔授業を配信していること」や「地元の学校で進路希望を実現するという夢をかなえるために遠隔授業があること」などを伝えた。
続いて、T―baseの山本龍教諭が参加者に対して英語科の遠隔授業を実施。実際に参加者とのやりとりを行うことで、遠隔授業の内容や雰囲気などについて理解を深めるとともに、本年度のT―baseの新たな取組であるメタバースの情報を共有した。
このあと、参加者は各ブースに分かれ、参加校の教員、生徒・卒業生等が、自校の取組等について動画やスライド等を交えて説明。オンラインを含め、夕張高校、平取高、福島商業高校、長万部高、上ノ国高校、美深高校、佐呂間高校、阿寒高校の8校が参加した。
各ブースでは、日々の学校の様子、特色ある教育活動を紹介したほか、在籍する生徒の状況や下宿・寮等の環境等について、多くの質問が寄せられた。
参加者からは「小規模校ならではの強みを生かした各校の取組について聞くことができて大変参考になった」「学校のホームページだけでは分からない生の声を聞くことができた」などの声が上がった。
当日実施のT―baseによる説明や参加校および参加生徒からのメッセージ動画は、後日、道教委のホームページに掲載される予定。
(道・道教委 2024-06-27付)
その他の記事( 道・道教委)
STEP「パーソナルクリニック」 端末一つで英語授業改善 クラウド活用し継続支援 上川局独自
【旭川発】上川教育局は本年度、クラウド上にアップした授業動画を参考に遠隔で指導助言を行う「クラウド授業パーソナルクリニック」を導入した。管内児童生徒の英語力向上に向けた独自事業「STEP」...(2024-07-01) 全て読む
障がい者の生涯学習推進へキックオフ 特性理解 社会全体で 神戸大・津田教授の講演など 道教委
道教委は6月26日、障がい者の生涯学習推進キックオフミーティングを札幌市内のかでる2・7およびウェブ会議システム併用で開催した。神戸大学の津田英二教授が「共生社会の実現に向けた社会のあり方...(2024-07-01) 全て読む
高校の夏休み延長で道教委 美術館等 観覧無料に 7~8月 近美など6館
道教委は、7月1日~8月31日を「高校生等の美術館等利用促進重点期間」に設定し、近代美術館など6館において高校生による常設展示の観覧料を無料とする。高校生が参加できるイベントの開催も計画し...(2024-06-28) 全て読む
2回目は7月11日から 高校配置計画 地域別検討協
道教委は、6年度第2回公立高校配置計画地域別検討協議会の開催日程をまとめた。7月11日に上川合同庁舎で対面とオンライン併用で開く上川南学区など3会場を皮切りに順次開催。学区ごとに最終意見調...(2024-06-28) 全て読む
日高振興局 高校生応援PJ始動 SDGsへの行動探究 職員が年間通し授業実施
【苫小牧発】日高振興局は25日、6年度「ナナイロひだか高校生応援プロジェクト」をスタートした。振興局職員らが年間を通し静内高校でSDGsをテーマとした授業を行い、最終的に生徒が地域で自分事...(2024-06-28) 全て読む
インクルーシブ教育体制整備 高校の通級指導普及へ 専門性向上など3視点で研究 道教委
道教委は、本年度から3ヵ年計画で「高等学校におけるインクルーシブ教育推進体制整備事業」に取り組む。高校の通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする生徒への支援を進めるため「教員の特別支...(2024-06-27) 全て読む
社会教育の在り方や推進方策 現行法令など再検討へ 文科相 中教審総会で諮問
盛山正仁文部科学大臣は25日の第12期中教審総会で「地域コミュニティの基盤を支える今後の社会教育の在り方と推進方策について」を諮問した。社会教育人材の役割や人材養成、社会教育の新たな在り方...(2024-06-26) 全て読む
道教委 健康教育推進リーダー 余市東中など養教4人に 実態踏まえ2ヵ年で実践研究
道教委は6年度の健康教育推進リーダーとして、余市町立東中学校など4校の養護教諭を決定した。歯、視力、心の健康、性に関する指導など、児童生徒の健康課題の解決に向けた保健管理・保健教育に関する...(2024-06-26) 全て読む
道研 保護者連携で研修講座 対話によるゴールを 別府大・佐藤教授招き演習
道立教育研究所は20日、教職員研修講座「保護者との連携の在り方~保護者対応に係るロールプレイ演習」の集合型研修を実施した。ナラティブコミュニケーション教育研究所長で別府大学の佐藤敬子客員教...(2024-06-26) 全て読む
道いじめ問題対策連絡協議会 青少年のメッセージ募集 ネット等トラブル根絶へ
道いじめ問題対策連絡協議会は、6年度絆づくりメッセージコンクールの作品を募集している。いじめ・ネットトラブルの根絶に向けたメッセージを「ことば」「ポスター」「写真」の3部で募集する。募集期...(2024-06-25) 全て読む