高校の夏休み延長で道教委　美術館等　観覧無料に　７～８月　近美など６館

（道・道教委 2024-06-28付）

　道教委は、７月１日～８月３１日を「高校生等の美術館等利用促進重点期間」に設定し、近代美術館など６館において高校生による常設展示の観覧料を無料とする。高校生が参加できるイベントの開催も計画しており、夏休みにおける高校生の居場所づくりを提供し、美術館・博物館の利用促進を図る。２７日の教育委員会会議で明らかにした。

　暑さ対策のため、道教委は本年度から道立学校における長期休業期間の総日数を５０日間から５６日間に延長。道教委の調べによると、夏季休業期間を２５日以上に設定する道立学校の割合は前年度から５６・２ポイント上昇し９５・９％、平均日数は５・１日増加して２９・６日となっている。

　道教委は、美術館・博物館の魅力に親しんでもらうため、高校生による美術館等の利用促進重点期間の設定を本年度から試行。夏休み中の高校生の居場所づくりに資するよう、７～８月を当該期間に位置付けた。

　対象は近代美術館、三岸好太郞美術館、旭川美術館、函館美術館、北方民族博物館、文学館の６館。常設展示のない釧路芸術館では特別展示の観覧料が団体料金に割引される。１０月末まで工事中の帯広美術館は対象外となる。対象生徒は、高校、特別支援学校高等部、高校生に準ずる高等専門学校の生徒。学生証など高校生を証明する所持品の持参を呼びかける。

(道・道教委 2024-06-28付)