道教委　子ども相談支援センター　いじめの悩み　保護者からが増加　５年度　１千４２７件　教職員関係最多

（道・道教委 2024-07-02付）

相談内容の内訳（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は子ども相談支援センターにおける５年度相談状況をまとめた。相談の受理件数（実件数）は前年度と比べ２７８件減の１４２７件。内容は「教職員との関係」が前年度と同率の２４・７％と最も高く、「友人関係」「家庭環境」と続いた。前年度との比較では友人関係といじめ問題の比率が上昇。特にいじめ問題に関しては保護者からの相談が各校種いずれも増加した。

　子ども相談支援センターは平成２７年１０月に開設。いじめ、不登校、性的マイノリティーなどに悩む子ども・保護者からの相談を電話・メール・来所それぞれで受け付けている。

　５年度の相談受理の延べ件数は前年度比４０７件減の２２２６件。内訳は電話相談が１９４９件、メール相談が２７５件、来所相談が２件でいずれも減少した。

　相談受理の実件数（同一相談者からの同一相談内容の相談を１回として集計）は１４２７件。月別では６月が１９３件と最も多く、５月、９月、８月と続いた。

　相談対象者は、小学生が３５・２％、高校生が３１・２％、中学生が２７・８％の順に多かった。

　相談内容は「教職員との関係」「家庭環境」「友人関係」の順に多い。教職員との関係に関する電話相談は、保護者からによるものが８割、本人によるものが２割と保護者の比率が特に高い。家庭環境に関する相談は小・中学校では保護者から、高校では生徒本人からの相談が多かった。

　いじめに関する電話相談は１９件増の１１４件。このうち保護者による相談が１９件増の８７件と増加している。内訳は小学生が２件増の５０件、中学生が１３件増の３３件、高校が４件増の３１件と中学校を中心に増加した。

(道・道教委 2024-07-02付)