胆振局独自 交流会やリーダー研 ふるさと担う人材育成 地域PR動画制作やガイド活動(道・道教委 2024-07-04付)
【室蘭発】胆振教育局は6年度、局独自のプロジェクト「ふるさと(胆振)を担う人材の育成」を展開する。小中高の児童生徒による「ふるさと学習交流会」や中高生が地域の魅力を考える「ふるさとリーダー研修会」の開催を計画。地域の魅力を紹介する動画制作やガイド活動を通じて成果を発信する。
同プロジェクトは道教委の教育局政策プレゼンテーションで採択。ふるさとの自然や文化、歴史等について探究的に学び、理解を深める学習を推進することで、ふるさとに対する愛着や誇りの気持ちを持つように促し、ふるさとの未来に積極的に関わろうとする気持ちの醸成を目指すもの。
5年度はオンラインによる地域間交流を開催し、振興局と教育局の若手職員が制作した「地域を紹介する動画」を通じて、小学生が地域の魅力を互いに交流した。
また、修学旅行で胆振を訪れた青森県鶴田町立鶴田小学校の児童に向けて、壮瞥小学校の6年生が管内の魅力をプレゼンテーションするなど、児童生徒が自身で調べた地域の魅力を発表する機会を多く設けた。
これまでの取組の成果を踏まえ、6年度は①地学協働の推進とウェルビーイング②教育局・振興局の若手職員による胆振の魅力発信③「ふるさと胆振」を知り、考える機会の創出④未来を担う若手リーダーの育成―の4点を重点に取組を推進する。
具体的な取組としては、年4回にわたり各中高生のリーダーが集結し、ワークショップ研修や体験等を行う「ふるさとリーダー研修会」の実施を計画している。第1回の開催は今月20日を予定。振興局・教育局の若手職員のアイデアを生かした運営を推進し、中高生へのファシリテーションへとつなげる。
また、前年度に引き続きふるさと学習の発信機会の増加を目指し、小中高による学びやふるさと学習の交流会の開催を計画。上級生の発表の工夫や鋭い着眼点を下級生に学ばせるほか、下級生の斬新な視点を披露することで地域の魅力や特徴への理解促進を図る。
管外への情報発信も行い、修学旅行や観光で胆振を訪れた児童生徒および観光客に対するガイド活動のほか、地域紹介動画を制作して地域の観光スポット等で展示する考え。
畑中久弥社会教育指導班主査は、具体的な取組として「ふるさとに対する愛着や誇りを強く持つことができるような研修会」「ふるさとの魅力を発信して魅力あるまちづくりへの提言ができるような研修会等」の実施を考えていると話した上で「4、5年度にかけてふるさとを支える人との触れ合いを通し、ふるさと教育の充実に向けた取組を進めてきた。本年度は取組を発展させ、ふるさとを担う人材を育む取組を推進していく」と意気込みを語った。
髙橋宏明局長は「地域創生の観点からも、地域や胆振総合振興局と連携・協働して事業を推進し、ふるさと胆振の未来を担う子どもたちの育成を図っていきたい。こうした取組が全国各地でもより一層充実してほしい」と期待した。
(道・道教委 2024-07-04付)
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