浦河町教委　浦河第一中に集約　３中学校を１校に統合　遅くとも９年度から開始

（市町村 2024-07-10付）

　【苫小牧発】浦河町教委は、町内３中学校を１校に統合することを決定した。町中心部にある浦河第一中学校に集約することで生徒の多様な学びを確保する。遅くとも９年度から新たな学校としてスタートさせる考えだ。

　同町では現在、浦河第一中、浦河第二中学校、荻伏中学校の３中学校が存在するが、近年は生徒数の減少が続き、浦河第一中は１７７人、浦河第二中は２３人、荻伏中は３５人にまで減少している。

　このため部活動のチームが組めない、専門性を持った教員が確保できない、多様な交流活動ができないといった課題が浮上。保護者などから統合を求める声が上がっていた。

　こうしたことから、浦河第二中、荻伏中を浦河第一中に統合し、中学校１校体制にすることとした。

　生徒は段階的にではなく１度に全学年が浦河第一中に移行する。受け入れ校となる浦河第一中の校名をどうするかは今後検討する。

　施設面の整備については、十分な受け入れ環境があるため特に必要なく、スムーズな統合が行える見通しだ。

　課題はスクールバスの問題で、特に運転手が確保できるかが問題となるが、浅野浩嗣教育長は「保護者らの思いに応え、十分な教育環境を生徒に提供するためスムーズな統合に力を尽くしていきたい」と話している。

(市町村 2024-07-10付)