壮瞥町 6年度教育行政執行方針 小中一貫教育を検討 9年間の目標や教育課程等
(市町村 2024-07-17付)

壮瞥町谷坂常年
壮瞥町教委・谷坂常年教育長

 【室蘭発】壮瞥町教委の谷坂常年教育長は、6年度教育行政執行方針において、小中一貫教育推進について「マネジメント」「カリキュラム」「生活スタイル確立」「学びスタイル確立」「インクルーシブ」分野のプロジェクトチームにおいて検討・協議し、9年間を見通した目標や教育課程を策定しその充実を図る考えを示した。

 執行方針の概要はつぎのとおり。

【子どもの学びを支援する教育の推進】

▼学びを変える授業改善

 子どもが自分のペースで、自分で学ぶことができる個別最適化を図る授業を工夫。また、課題解決型の学習の中で、自分で調べて発表し、議論する中で学びを深める協働的な学びを推進していく。

▼外国語および国際理解教育

 中学校の英語科において、道教委に指導方法工夫改善に係る定数の加配を申請して、生徒の学ぶ意欲が向上する授業改善や指導方法の工夫改善に取り組み、生徒の主体的・対話的で深い学びの実現に努める。

▼支援が必要な生徒への指導

 特別な支援が必要な児童生徒には、一人ひとりのニーズに合った適切な支援を行うために、関係機関との連携や教育支援員の配置など、必要な措置を継続していく。

【豊かな心の育成】

▼いじめ見逃しゼロ

 各学校の「いじめ防止基本方針」に基づき①学校内外の連携を基盤とした学校いじめ対策組織を実効的に機能させる②事案発生後の困難課題対応的生徒指導から、全ての児童生徒を対象とする発達支持的生徒指導および課題予防的生徒指導への転換③いじめを生まない環境づくりと児童生徒がいじめをしない態度や能力を身に付ける―等の働きかけを行う。

▼誰一人取り残さない教育

 不登校の原因・背景が多岐にわたることを踏まえた上で適切にアセスメントを行い、支援の目標や方針を定め、個々の児童生徒に応じて具体的な支援を組織的に進める。

【学校安全および環境整備】

▼学校の安全教育および安全管理

 各学校の安全計画・危機管理マニュアルを見直すサイクルを構築するとともに、1日防災学校等の取組を充実させるよう支援し、地域の災害リスクを踏まえた実践的な防災教育・訓練等を支援する。

▼学校の環境整備

 長期休業日の総日数をこれまでの50日から56日にするなど変更。教育委員会として児童生徒が安全で安心した学校生活を送ることができるよう、エアコンやスポットクーラーを設置して熱中症対策を図る。

【小中一貫教育の推進】

▼壮瞥中学校建替事業

 5年度に着工し、7年3月に校舎やグラウンドを完成させる。それぞれ独立した小学校と中学校が渡り廊下でつながり、児童生徒の9年間を見通した教育課程を編成して、小中一貫教育を推進する。

▼小中一貫推進委員会

 「マネジメント」「カリキュラム」「生活スタイル確立」「学びスタイル確立」「インクルーシブ」分野のプロジェクトチームにおいて、検討・協議し、7年度に向けての方向性を確立する。

▼そうべつ型ふるさと教育

 全体計画に基づき、総合的な学習の時間等で、小中9年間を通した「そうべつ型ふるさと学習」を計画的に進める。

▼そうべつ型国際理解教育

 外国語の言語的知識と背景にある文化について、小・中学校で系統性を持った指導することで理解を深め、人とのつながりや場面を把握し、状況に応じた判断力を育成し、主体的にコミュニケーションを行う力を身に付けることで、フィンランド国派遣事業の目標として習得を目指す。

(市町村 2024-07-17付)

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