紋別市地域クラブ準備委 移行の必要性 認識共有 今月にもアンケート調査(市町村 2024-07-16付)
紋別市地域クラブ準備委員会
【網走発】紋別市地域クラブ準備委員会(会長・牧野昌教紋別市教委教育長)は9日、市文化会館で第2回会議を開いた。部活動の地域移行の必要性について認識を共有。「新しい種目の検討が適時にできる」など環境面での変化・進化を目指せることを確認した。また、地域移行に向けたニーズの把握や指導者の確保、運営方針を決定するためのアンケート調査を小中学生、保護者らを対象に今月、実施することとした。
生徒・教員数の減少によって、学校単位での部活動の維持が困難になる中、紋別市は本年度から拠点校方式による合同部活動を開始。令和8年度から地域クラブへの移行を目指して準備を進め、6月に準備委員会の第1回会議を開いた。
第2回会議には、委員8人が出席したほか、近隣町村教委やオホーツク教育局から7人がオブザーバーとしてオンライン参加した。
まず、田中陽介委員(リーフラス㈱部活動地域移行常駐アドバイザー)が講師となり、部活動地域移行に係る講座を実施。地域移行に向けた作業を進めるのに当たり、その必要性について共通認識を持つために行った。
田中委員は、中学校の対象年齢である10~14歳の人口が今後も減少していくことが予測され、しかも、総人口よりも対象年齢人口の減少率の方が大きく、社会構造の変化に伴い、新しい枠組みが必要になっていることを説明した。
その中で、市では、生徒の部活動参加率が元~5年度、新型コロナウイルスの影響で減少しているほか、当時の小学3・4年生も同様の影響を受け、スポーツ・文化活動についての土台がなく、スポーツ・文化体験の機会を増やすことが重要になっているとした。
また、生徒の部活動に対するニーズの変化などによって、部活動参加者が減少傾向にあり、集団スポーツが特に顕著な状況にあることを確認した。
市の地域移行に向けた取組は最適なタイミングにあり、前向きに地域移行を進めていくことが重要であることを強調。
地域クラブ化によって①新しい種目の検討が適時にできる②時間や場所など日々の練習内容の質の向上を目指せる③クラブ会員の募集頻度を高められる④誰でも指導者になれる機会がある⑤練習試合・大会参加・合宿遠征等の選択肢が広がる―といった環境面での変化・進化を目指せるとした。
続いて、ニーズ調査に係るアンケート案について確認。アンケート調査は、部活動の地域移行に向けたニーズの把握や指導者の確保、運営方針を決定するために実施。小・中学校の児童生徒、教職員、保護者のほか、関係団体や一般市民を対象とする。対象者についての情報や希望ニーズ、休養日・活動時間、保護者の意向などに関する設問を設定。今月末までにウェブで調査を終え、集計・分析する。
結果等については、8月下旬に予定している次回会議で協議する。
(市町村 2024-07-16付)
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