道教委 5年度公務災害認定状況 3割超123件増480件 札幌市除く 「転倒」最多の130件に(道・道教委 2024-07-26付)
道教委は、札幌市を除く道内における5年度公務災害の認定状況をまとめた。教育活動中に発生した公務災害は480件となり、前年度と比べ123件増と3割以上増加。事故の型別は「転倒」が130件で最も多い。状況別では、通常職務での発生が219件で最も多く、体育授業、部活動指導の事故が次いで多かった。
5年度に認定した公務災害を校種別にみると、小学校が198件、中学校が103件、義務教育学校が9件、高校が94件、特別支援学校小・中学部が27件、特別支援学校高等部が45件、中等教育学校が1件、事務局が3件。
管内別では石狩が83件で最も多く、上川が80件、オホーツクが48件と続いた。
状況別にみると、通常職務での発生が219件と最も多く、体育授業が75件、部活動指導が77件、学校行事が40件などとなっている。
型別では、転倒が130件で最多。次いで、動作の反動や無理な動作が96件、激突が54件、故意の加害行為が45件などとなった。
傷病別では、打撲・挫傷が139件、骨折が104件、靱帯、腱断裂が68件、捻挫(腰痛を除く)が64件などの順に多く「動作の反動、無理な動作」「転倒」による負傷が多い。5年度は死亡事故の認定はなかった。
年代別では、50代以上が全体の約40%を占める。男性は102人、女性は85人といずれも50代の事故が最も多かった。
道教委は、リーフレット「公務(通勤)災害を未然に防止するために」をもとに「共同作業の際、互いに声をかけ合い、特に重量物等の運搬は複数の職員で行う」「ヒヤリハットの体験等を職員間で共有する」など、事故の未然防止に向けた安全意識の啓発を呼びかけている。
(道・道教委 2024-07-26付)
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