道教委 地域クラブ活動支援へ 地域貢献型自販機を設置 大塚製薬連携 安平町で初披露
( 2024-07-31付)

 道教委は本年度、大塚製薬㈱とコラボレーションした「地域貢献型自動販売機」を安平町に新設する。部活動の地域移行の財源確保の一環として、売り上げの一部を地域のスポーツ団体に還元する新たな試み。8月7日に安平町立早来学園で自動販売機設置のキックオフイベントを開催し、事業を開始する。

 部活動の地域移行に向けた運営財源の確保は自治体における課題の一つであり、参加者の会費や行政による支援以外による財源が必要となっている現状にある。

 このため道教委は5年度から官民連携で支援モデルの創出を図る「Do―START」構想を開始。スポーツ庁の実証事業の採択を受け、本年度は安平町、沼田町、余市町の3町で企業と連携した取組やチャリティーイベントの開催などの取組を開始する。

 事業の第1弾として、大塚製薬とコラボレーションした地域貢献型自動販売機を安平町早来学園に設置する。持続可能な形で資金を創出する新たな方法として、協力する企業の商品を活用して売り上げの一部を地域のスポーツ団体に還元するとともに、災害発生時の備蓄庫として活用する。

 5年度にオープンした同校では、体育館のアリーナや音楽室のステージなどを地域住民の憩いの場として開放しており、スポーツ関係者などによる利用を目指している。

 部活動改革推進課の森太良主任は「将来にわたり持続的なスポーツ環境を構築していくには、行政や地域、関係団体のみならず、企業を含む社会全体で支える観点が必要。今回の取組を民間企業との共創体制の構築に向けた足掛かりとし、全道展開を目指して取り組んでいきたい」と語る。

( 2024-07-31付)